前回戸隠33窟のうちの象窟から三層窟に行こうとしたが、手掛かりのない急斜面に阻まれ引き返すしかなかった。今度は別ルートで行こうと、奥社社殿(本窟)の東側の沢と尾根を利用して行くことにした。
尾根上は激薮だ。できる限り沢を遡行していく。水量は多くないが、次第に沢は狭まり登れそうもない滝も出てきた。右岸の尾根に逃げるが、これまた背丈以上の笹薮で、前進するのがかなり大変。地図上では目的地に行きつけるはずだが、途中で時間切れとなってしまった。
木々の間から、前回見つけた象窟の岩壁は確認できた。目的の三層窟までは、標高差50m位だが、見た目にはかなり離れているようにも感じる。残念だが今回はここまで。
沢に戻って、一気に奥社まで下った。
今まで意識してみたことのなかった本窟である奥社と龍窟である九頭龍社の前に、改めて立った。奥社は本窟とつながっている。九頭龍社社殿の右上に龍窟につながる通路も確認できた。
戸隠33窟を一つ一つ確認する楽しみは大きいが、なかなか手ごわいわ。手掛かりは「戸隠村の石造文化財」という本。貴重な1冊である。
2024年6月15日 ルート図
サワフタギ
ヤブデマリ
カラマツソウ
ウワバミソウ
花を楽しみながら沢に入渓し、面白いように高度を稼いでいったら、目の前に岸壁が現れた。どの辺になるんだろう。
まだニリンソウが咲いていた。
ここは登れないので右岸の尾根に逃げた。
かなり沢が狭まってきた。小さいが滝が続く。
沢沿いに咲いていた花。コンロウソウかと思ったが違うようだ。
ユキザサ
10m位の滝が出てきた。
大滝が出てきたので再び右岸の尾根に登り上げた。
激薮をしばらく進むと、前回行った象窟のある岩壁が見えてきた。象窟は木の陰で見えない。目指す三層窟は、正面の岩壁のかなり下の基部を左に回り込んで登ったところにあるはず。岩壁の基部を見ると崩れている。崩れた大岩とはそこのところだったのだ。前回は、今見えている左の岩との鞍部に登り上がろうとして断念したのだ。断念して正解だった。
時間切れなので、ここで引き返すことにした。象窟から三層窟へのルートがここで確認できたから良しとする。また沢登りも楽しめたから満足度が高い。
沢下りも楽しいわ。
ツリバナ
奥社。この奥の本殿が本窟とつながっている。
九頭龍社。右奥に龍窟に続く通路が見える。
帰りも森林公園の中を通っていった。行者にんにくの花がたくさん咲いていた。
クリンソウ
今日もみどりヶ池は静かです。