支笏湖周辺の山の第2弾はイチャンコッペ山にした。初日に恵庭岳で頑張りすぎたので、軽い山にしようと最初は紋別岳の予定だった。しかし恵庭岳の帰りがけにイチャンコッペ山の登山口を見つけ、じゃあ紋別岳と2山登れば満足かなと。
2024年6月8日 イチャンコッペ山
イチャンコッペ山は支笏湖が眼下に美しいといわれている。紋別岳とどっちを先に登ろうか迷ったが、紋別岳はほとんどが林道歩き。ならばイチャンコッペ山が先か。
立派な登山口で入山届の箱も設置されている。
登山口から急登だ。すぐに北海道と刻まれた石柱があった。
マイヅルソウ
クルマバソウ
ササバギンラン
タニギキョウ
キランソウ
偽ピーク。山頂ではない。
ズダヤクシュ
ニオイスミレ
やっと山頂が見えてきた。
アカヤシオ
花を見ながら登ってきたら1時間10分ほどで山頂に着いた。山頂には何人かの登山者がくつろいでいた。
立派な山頂の標識
山頂より北に進んだところに三角点がある。笹薮をかき分けながら、三角点探しに行った。
笹の根っこに覆われてしまったのか、GPS上では三角点がある場所に立ったが、とうとう見つからなかった。
イチャンコッペ山に設置されている三角点は、三等三角点で、点名・一安公岳。イチアンコダケと読むらしいが、イチャンコッペの当て字なのかな?北海道の山や地名の読み方って難しい。
山頂では、ガスが巻いて眺望が効かなかった。昨日も午前中はすっきりしなかったわ。もう一つ山を登るつもりだったので、すぐに下山にとりかかった。
途中見えた昨日登った恵庭岳も雲の中。
さらに高度を下げると、眼下に支笏湖が見えた。
支笏湖の向こう側に樽前山と風不死岳。
イチャンコッペ山は往復2時間で終了した。
実は、イチャンコッペ山の3合目あたりから西に延びる尾根があり、その尾根上の718.1m地点に三角点が設置されている。点名・幌平で、残雪期には簡単に行ける場所だ。今の季節は胸以上の高さの笹を漕いで登っていくことになる。問題は、ササダニとクマの出現の心配だ。
とりあえずイチャンコッペ山の山頂まで行って、下りに検討しようと、三角点への分岐点だけを確認しておいた。
下山しながら、どうしようかな・・・と思いながらも。大勢の登山者と挨拶を交わしているうちに、分岐点を気付かずに通り過ぎてしまった。わざわざ戻るのも・・・となんとなく納得させ、イチャンコッペ山は終了した。
次に紋別岳に向かう。
2024年6月8日 紋別岳
分かってはいたが、舗装された林道を登っていくことはテンションが上向かない。この山に来る前にイチャンコッペ山を約2時間で往復してしまった疲れ(?)もあるのかも。ひたすら修行と言い聞かせながら山頂を目指した。
途中紋別岳の山頂が見えた。電波塔の立っているピークが山頂だ。まだ遠いわ。
今日も昼前から晴れだし、昨日登った恵庭岳が見えた。少し元気になる。
1時間で山頂に着いたが、ここまでとても長く感じた。
二等三角点。点名・紋別岳。
支笏湖と樽前山と風不死岳。
平らな大地は白老大地と言い、その中央の山は瓦斬山という。山頂にいた登山者に教えてもらった。
雲の上に顔を出している山は、徳舜瞥山(トクシュンベツヤマ)とホロホロ山ということも教えてもらった。
山のことを教えてくれた人は、「クマは笹薮から突然飛び出してくることもある」と言っていた。「怖いですね」と言ったら「自分たちはそうしたクマと共存しているんです」という言葉が返ってきた。すごく重い言葉だ。
下山中に出合ったタニウツギ。
コンロンソウ
これで支笏湖周辺の山登りはお終い。天気に恵まれ2日間十分に山の時間を過ごすことができた。仕事でたまたま苫小牧に来たからこそ経験できた山。
石川の山友は、6月の終わりに日高山脈の登山を計画。いつか私も日高山脈に入山してみたいと思っている。