岩殿山・奥ノ院ワールド(岩殿山北峰~剣ヶ岳)

 間もなく戸隠33窟めぐりが始まる。戸隠33窟は、学問行者が開基している。そして岩殿山も、学問行者が開いた山岳信仰の山であり、岩殿山には学問行者の墓があるということを知った。

 以前に何度か岩殿山に登っているが、学問行者のことは気にも留めていなかったので、どうやらスルーしていたらしい。戸隠33窟を再開するにあたって、学問行者の墓にも行ってみたくなった。そして岩殿山のピークを踏むというより、バリルートである岩殿山の北峰とその先の剣ヶ岳のピークに立ってみようと思った。

2024年5月18日 ルート図

 素晴らしい天気に恵まれ、気持ちのいいスタートである。駐車場所のすぐ近くには三角点があり、まずはその三角点探しから。

556.2mの四等三角点。点名・町。

山の中に入っていくと千手観音が刻まれた石碑があった。

ヤブデマリ

本格的な登山道に入って出てきた 九頭龍権現 。筑北の谷は水に乏しいので、戸隠から九頭龍権現を勧請して雨乞いをしたそうで、水樽が埋められているらしい。

雷神社。五穀豊穣を願い雨が来るように祭っている。

岩殿山を開いた学問行者の墓の場所が出てきた。厳粛な気持ちになる。

説明版がたてられていた。

飯綱山、戸隠山そして岩殿山を開いた学問行者の墓。

奥ノ院(三社権現社)に到着。ここは記憶にある。

この奥ノ院を取り囲む大岩に、これから登り上げる。奥の院の右手から回り込んでいくのだ。

奥の院の上の岩稜に出た。高度館抜群。

ここからの眺望も素晴らしい。

これから岩殿山の北峰と剣ヶ岳を目指していくが、目の前に見える岩稜、北端派生尾根にも行ってみようかと思う。それにしても蓮華岳が立派だわ。

行者の岩渡り。ナイフリッジになっていて、ワクワクしながら進む。正面に岩殿山の北峰。

行者の岩渡りに余裕。東方面に目をやるとこうした山々が。

ツクバネウツギ

途中、祠がひっそりと。

岩殿山北峰(飯縄岳)へ到着。いつもの儀式。

 北峰から先ほど見えた北端派生尾根の岩稜に向かうことにした。これもワクワク。テンション上がるわ。

 割と簡単に北端派生尾根の岩稜 の末端に立つことができた。両側が切れ落ちていてスリル満点。ここに立った人はどのくらいいるだろうか?

何も遮るものがなく、周りの世界を独り占め。

岩殿山が大きく座している。

 北端派生尾根の岩稜 の末端でしばし眺望を楽しみながらのティータイム。持ってきた笹団子がおいしいわ。

 次に今日の最終目的地の剣ヶ岳に向かうことにした。来たルートを忠実に戻る。北峰まで戻った。ここから尾根を北上していくのだが、その尾根を特定するのが非常に複雑でGPSがないと難しい。

 尾根に乗っかったら剣ヶ岳までは簡単だった。剣ヶ岳も岩稜の塊だった。ここまで来たらこの岩稜軍の上に登るしかない!思い切って登り上げた。

 心が震えるぐらいの素晴らしい世界がそこにはあった。

狭い岩稜の山頂で目の前に広がる北アルプスを見ながらゆっくりとビールタイム。北アルプスを近くで見るのは久しぶり。かつて縦走した山々が変わりなくそこにあることに胸一杯になる。

 私が尊敬する南川金一氏の著書「山頂逍遥」「続・山頂逍遥」に書かれていた山も、南川氏の後を追うように登り続けてきた。まだまだたくさん残っているが、目の前に見えている「点名・大滝Ⅱ」のピークもまだ踏んでいない。何回か計画し、いつか・・・と思っているうちに何年もたってしまった。

 そんなことを思い出したら、ちょっぴりさみしくなり、でもまだまだ南川氏の後追いを続けようと気持ちを強く持つこともできた。

下山時に見つけた花。名前は調べたがわからなかった。

ミツバチグリ

最後にもう一つの三角点探しを行った。別所川の近くにある。ポンプ小屋のある右岸を入っていく。

 誰も来ることがないのだろう。草に埋もれていて、探すのに時間がかかったが、やっと見つけることができた。うれし~。

四等三角点。点名・笠岩。