明日マルタ共和国を発つ。最後の1日はモスタ地区にあるモスタ・ドームに行くことにした。
バスで約40分ぐらい乗ってモスタまで行く。バスを降りて歩いていくうちに目の前に現れた大きなドームと教会建物。厳粛な外観に息をのむ。
このモスタ・ドームは奇跡の教会と言われている。聖母被昇天に捧げられた教会で、世界で3番目に大きいとされる直径37.2mのドームが特徴。
教会の入り口は6本の柱で支えられていて神殿のようだ。
2つの鐘楼塔がある。正午には素晴らしい鐘の音を聞かせてくれた。
礼拝堂の前に鐘楼塔のテラスへ。76段の階段を上がっていく。
テラスから鐘楼塔を見上げたけれど高い。
テラスから礼拝堂の2階のテラスに入ることができる。そこからは祭壇がよく見えた。素晴らしいし大きな祭壇だ。
2階のテラスからドームを見上げた。これが世界で3番目の大きさのドーム。
教会の建物の正面の屋根に建っている十字架をテラスから。
1階に降りて礼拝堂に入る。礼拝堂には聖家族の彫刻が。
静かに、静かに、礼拝堂内ではテゼの音楽が流れていた。
礼拝堂の真後ろにある小聖堂。
第2次世界大戦中に空爆に見舞われた1942年4月9日に、ドイツ軍機が放った1弾が教会を直撃。500㌔の爆弾が屋根を突き抜け、ミサで集まっていた信者たちの間に落下。しかし爆発することがなかった。
これを人々は「聖母が引き起こした奇跡」と呼んでいる。このようなことから奇跡の教会と言われるようになった。
奇跡の爆弾(レプリカ)が展示してある。
教会に併設されている防空壕へは細い階段を降りていく。
マルタ共和国ではゆっくりとあちらこちらを見て回ることできた。偶然レストイランで一緒になった2組の日本人旅行者とも、いろんな情報が交換出来て面白かった。年配のご夫婦とはラインでも情報交換をした。
マルタの人たちは優しい。いろんな国の出身の人たちが生活をしていて、働いていて、支えあって生きているように思える。お互いへの思いやりも含めて・・・。そんなことを感じる旅だった。
それと、自分の職業に対しプライドをもって携わっていることにも感動した。仕事だから、ではなく、それが仮にチケット販売の仕事であったとしてもプロ意識でこなしているのだ。だから関連することは何でもよく勉強して知っている。質問したら必ず回答が返ってくる。
こうしたマルタの人たちに触れた旅は、自分にとって多くの学びがあった旅になった。
コロナによる旅の空白も、今回のマルタ共和国時間で埋まった。トレッキングも楽しかった。公共バスを利用しての移動も楽しかった。そして日本では手に入らないマルタワインは毎日飲むという充実した食事時間でもあった。
マルタでの最後の食事。ムール貝。
バジルとトマトのパスタ。
パンとオリーブの実。ここにマルタの赤ワイン。
マルタでの最後の夜は教会のミサに出席した。
Basilica of Saint Dominic & Porto Salvo(聖ドミニク・ポルトサルヴォ教会)。港の守護教会の意味。
なぜこの教会かというと、3日ほど前の夜にこの教会の前を通ったら扉が開いていた。他の教会は閉まっているだけに、とても嬉しかったから。
礼拝堂に入ってしばらくボ~っとしていたら、司祭が来て礼拝の時間を教えてくれた。そして「ここに居たいだけいていいから」と言ってくた。
この教会にも聖家族があった。
2024年1月6日