マルタ島には世界遺産である巨石神殿が6つある。巨石神殿は30か所あり、今から4500~6000年前に建てられた。そのうちのHagarという地域の世界遺産神殿二つを訪ねた。
ヴァレッタから74番のバスに乗っていく。今日は通常運転であることを確認した。それでも帰りのバスが心配だったので、8:50発のバスに乗車するためにホテルを飛び出した。
今朝のトリトンの噴水は水が噴き出していた。時間が早いので人は少ない。
74番バスはA5のバス停だ。マルタ島はバスだけが公共交通機関で鉄道はない。それだけに分かりやすく、本数も多いので利用しやすい。ただ昨日のようなクリスマス休暇時間があることはビックリだったし、観光客は知らない人が多い。
A5のバス停へ行ったら、時刻表の時間よりも早く出発するバスが待っていた。いいのかな・・・と思いながらも、74番だからいいだろうと乗車した。
手元の時刻表とバスの電光表示板を合わせながら、目的の Hagar で降車した。
目の前の道路を渡って神殿のチケット売り場の建物へ。オープンは10:00とのことで、ガイドブックの9:00とは違っていた。でも結果的にはラッキーだった。神殿は海の近くに建っていて、周辺を散策できるのだ。
花も咲いていた。名前は分からないけれど嬉しくなった。
足場があまりよくないので注意して進む。更に足首を悪くしたら嫌だからね。
監視塔がたっていた。
南に回り込んだら素晴らしい風景が広がった。
切り立っているところまで行ってみたい。慎重に下って、海の風と波の音に感動。こういうところが大好き。
1時間も楽しんでしまった。いよいよチケットを購入してハジャー・イム神殿に。神殿の保護のために白いカバーで覆われている。
神殿の入り口に並んでいる巨岩。ここを過ぎると神殿だ。
まずはメインゲート。巨石を積み上げた左右対称の入り口。
ウィンドーストーン。入り口を入ってすぐ左側にある。祭礼室へと続くドアで、当初は板がはめ込まれていたとか。
神託の間。壁の中央の穴に向かって神託伺いをしていた。
キノコ型の祭壇。いけにえを乗せたと考えられている。血がしたたり落ちるように脚付きが注目どころ。
巨大な女神の立身像の跡。手前の石に立っていたとされる足型が残っている。
幅6.4m、高さ3mの巨石で重量は20t。発掘された神殿群の中で随一のサイズだそうだ。
ハジャー・イム神殿はこれでお終い。日本語のイヤホンガイドがなくて残念。巨石の前の英語解説版を読み取るのに苦労だった。
整備された一本道を海のほうに向かって歩いていくとイムナイドラ神殿。ここも保護シートがかぶされている。
メインゲート。正面の祭壇から、春分と秋分に朝陽がまっすぐに差し込むようになっている。
神託の間。壁には神託をうかがったとされる穴がある。
壁などに施されている小さな点や線。当時カレンダーの役割をしていたと考えられている。ロマンを感じるわ。
神殿の壁に彫られている神殿のモデル。設計図だったらしい。
イムナイドラ神殿を出てさらに海岸端を歩いてみた。といっても海岸からせりあがった岩の上を西に向かって歩いた。ほとんど人が来ないと思わせるルート。
下を見下ろすとかなり急峻。太陽の日がキラキラと。
あの岬まで行ってみたい。
帰りのバスが気になって、ここで引き返した。すごく楽しく古代のロマンを感じる時間だった。もう一度来たい場所の一つとなった。
74番バスは、やはり時刻表通りではなかった。マルタ時間を楽しむのもいい。時間が正確な日本時間は今は忘れたほうがストレスなく過ごせるということを実感。
ヴァレッタに戻って遅いランチを楽しんだ。外のテーブル席でワインと蛸のマリネ。マルタの人たちって、いつもニコニコしている。すごく気分いいから、持っていた日本のチョコを差し上げた。
この通りはマルタの居住地区。リバブリック通りと言って、このまままっすぐ行くと聖エルモ砦に出る。
カラフルな窓の色の建物とその右にサン・ポール臨時主教座聖堂の尖塔が。英国聖公会なので、もう一度行ってみたが、教会内にはやはり入れなかった。
2023年12月26日