戸隠33窟NO10(歓喜窟・軍蛇利窟・金剛窟・大威徳窟・降三世窟・帝釈天窟)

 今年9月に石川からの山友を迎えて窟探しに入山した。その時に摩崖仏の不動沢を遡行し、軍蛇利窟と金剛窟を発見したが、歓喜窟までは行けなかった。なので今回は同じコースで歓喜窟を見つける目的で入山した。

 戸隠33窟のことを調べていたら、姫野公明師のことを知った。更には姫野公明師と親交のあったM・Yさんからいろんな話を聞くことができた。Mさんとは長いお付き合いのある年配の女性だ。Mさんに偶然にも姫野公明師の話をしたら、Mさんが「姫野公明の奇跡」という本を下さった。そして戸隠の摩崖仏の前でお清めの塩と酒を託された。  

 今回、やっとその塩と酒を持っていくことができる・・・。スタート前からワクワクだった。

駐車場所へ行く途中に鹿島槍ヶ岳(左)と五龍岳(右)が見えてテンションアップ。

鏡池では、早朝にも拘らず写真を撮る人たちで一杯だった。

2023年10月22日 ルート図

摩崖仏前でお清めの塩と酒をお供えした。そして静かに姫野公明師のことを想った。

これで4回目となる摩崖仏の不動沢を遡行していく。秋晴れの気持ちのいい日だ。

 事前に何度も地図でルートを確認し、とにかく沢を登り詰め鞍部に出ることを目指した。水量は少ないが岩が濡れていて、今回は今まで一番難しく感じる。

ここはいつも通り左岸を巻く。

太陽も嬉しい。

紅葉もワクワクさせてくれる。

沢から目的の稜線が見える手前で小さな滝にぶつかった。ここは登れないので、右岸の斜面に取り付いた。

 そのまま斜面方高度を上げていったら目の前に岩壁が。エイヤアと登り上げたら、なんとそこが歓喜窟だった。笑いが止まらない。偶然にも歓喜窟の正面に抜けることができたのだ。

歓喜窟

歓喜窟には倒れた石祠があり、側面には「中村~~七月七日」が確認できた。

歓喜窟

 歓喜窟のある岩壁を左に回り込んで、歓喜窟の岩の頂上に立った。

30cmぐらいの細尾根を進んで山頂。気分良かった。

歓喜窟の岩の頂上でいつもの儀式。

飯縄山がよく見える。

八方睨。登山者が登って行く姿も確認できたし、声も聞こえたわ。

地図上にもある鞍部に乗り上げ南下して1620mピークを目指していったら無名窟。

振り返ると右手奥に八方睨。

1620mピークに立ち、いつもの儀式。

 時間的に1620mピークで引き返すことにした。ここまで来た人はほとんどいないかも。自己満足に浸りながら登ってきた沢を下ることにした。

 途中岩壁が現れ、その岩壁に沿って南西に進んでみた。同じルートを下るのも詰まらないからね。そうしたらなんと胎内くぐりの岩が現れたんだわ。石川の山友と軍蛇利窟と金剛窟を見つけた時には分からなかった胎内くぐり。ここをくぐると御利益があるそうです。

胎内くぐりの岩

胎内くぐりをくぐって振り返った。

胎内くぐりから先に進むと軍蛇利窟。

その先に金剛窟。

一つ上の段に金剛窟石祠の台座。

 ここまで来れば、大威徳窟らを訪問しなくちゃ。これで3回目だわ。

大威徳窟

降三世窟

帝釈天窟

無名窟

無名窟から帝釈天窟を。

更に降三世窟と大威徳窟を。

南には八ヶ岳がきれいに見えた。八ヶ岳の左奥にうっすらと富士山も見えたけれど、写真では分からないわ。

後は慣れた尾根を下っていくだけ。秋の空を満喫。

飯縄山とその右下に笠山。

 今回の歓喜窟の出合い方にはびっくりした。そして軍蛇利窟と金剛窟は2回目、大威徳窟、降三世窟、帝釈天窟は今回で3度目だ。なんとなく呼ばれているのかな。楽しい窟探しはまだまだ続く。