戸隠33窟NO8(獅子窟・般若窟・妙法窟・弁天窟・経蔵窟)

 戸隠33窟探しの8回目。3回探して見つからなかった知恵窟は先に延ばして、今回は塔ヶ岩の基部にある窟探しに出かけた。塔ヶ岩は7月に窟探しに出かけた時に見えた岩。

これが塔ヶ岩。

2023年9月24日 ルート図

地図で塔ヶ岩の位置を確認し、塔ヶ岩に続く尾根に取り付いた。 いきなり背丈以上の笹藪。

笹藪が終わると広葉樹の藪が続いている。ここは標高1400mの空。

やがて地図にも載っている最初の岩に到着した。この岩を左側から巻いていく。

途中にダイモンジソウが咲いていて、秋の気配を思わせた。そうか、秋になるんだわ。忙しい日々を過ごしていて、季節の移ろいに気持ちがついていっていなかった。山にこもって今の季節を感じる・・・。

ガンガン登って行くと細尾根になった。そこから下を見下ろしたら岩壁があり、そこにも窟らしい穴が。あまり乗り出すと滑落しそう。深い谷だわ。

細尾根を登り上げ、ツゲの激藪を越えたら目の前に大きな岩が現れた。ここが塔ヶ岩!いよいよだわ。

この岩の西側に回り込むと、写真の通り岩が切れていた。 下から見上げているから塔のようには見えない。

岩に沿って先に進むと、あった!これは獅子窟。

「天地神」と彫られているらしい石祠。

さらに先に進むと般若窟。窟の入り口が般若の口のようだ。石祠は4基あったが、4基とも倒れていた。

今度は妙法窟を探すために、岩の割れ目まで戻った。この割れ目から懸垂下降して塔ヶ岩の東側に降りた。

見上げると立派な岩が。窟のようになっているが、あれは妙法窟じゃない。岩の基部に沿って奥へ進んで行った。すると出現した妙法窟。石祠はない。

一段下に降りて正面から妙法窟を眺めてみた。ダイモンジソウが咲いてる。

ここまで来たら弁天窟と経蔵窟を探さなくちゃ。塔ヶ岩の東の沢を詰めると現れる岩壁にあるらしい。

沢に出るためにさらに基部を進んで行ったら、こんなに立派な岩のトンネルが出てきた。この下をくぐった。

沢に降り立ち目の前の岩壁を目指す。

際どい岩の登り。下るときが嫌だなと思いながら一段上に上がると、草の間から二つの窟らしい地形。手前が弁天窟で奥が経蔵窟。

弁天窟。石祠はない。

経蔵窟。石祠が1基。姫野公明師の安置した「教主明王」の銘がある祠。しっかりと立っていた。

妙法窟からは飯縄山がきれいに見えた。

妙法窟に戻る途中に見つけた小さな無名窟。

充分なビールタイムを過ごして下山に取り掛かる。GPSがたより。途中樹齢300年を思わせるブナの木が。私はその10分の1。

下山に取り掛かって約1.5時間で奥社に続く遊歩道に出た。遊歩道に出たところを振り返ったら、大きな木が立っていた。

 今回は目的の5つの窟を探し当てることができた。塔ヶ岩まで結構な急登りが続いた。でも目の前に塔ヶ岩が現れた時はワクワクした。窟の前に立った時にはテンションアップ。すごく嬉しかった。今度はどこの窟を探そうか・・・。窟探しはまだまだ続きます。