鳳凰三山の登り口の一つの青木鉱泉の近くで一つの流れになる小武川。青木鉱泉からはドンドコ沢伝いに登山道がついている。このコースは何回も歩いた。
この夏休みは、1日目に小武川の支流の丸沢を遡行して大ナジカ峠までピストンしようと計画した。2日目は小武川支流の大棚沢を遡行して途中南沢と別れるところを尾根に取り付き辻山まで。下山は前日の大ナジカ峠から丸沢を下降するか、薬師岳経由で一般道を下るかにした。
第1日目
青木鉱泉との分岐を薬師岳登山口の方に車で入る。偶然にも薬師岳登山口の少し先の河原にいいテン場を見つけた。車で入ることができる。小武川の河原である。急いでテントを設営して第1日目のコースをスタートさせた。
2022年8月14日 ルート図
水量は多くないが、この流域の両壁は崩落している箇所が多い。堰堤もかなり奥まで入っていて、小さく高巻いていく。
ガンガン進んで行くとやがてガレが出てきた。ここを詰めると大ナジカ峠?
ここで地図を確認しなかったのがいけなかった。丸沢は二俣に分かれているのだが、地形を目視では分からなかった。このままガレを進むの?急斜面だし、落石も怖い。
左手前の張り出しを左に回り込んだところの尾根に取り付いた。その尾根もかなり厳しい。両側が崩落していて、いつ崩れるか分からない。緊張しながら足元静かに登り上げていく。
途中から最後のガレの詰め(?)をみると急斜面。これは無理だわ。よかった、尾根に取り付いてしまって。
やっと稜線に出た。???今更だけど地図で確認すると、大ナジカ峠の少し西である。疑問に思いながらも大ナジカ峠を目指して整備されたルートを進んだ。そして少し下っての鞍部。ここが大ナジカ峠。
しっかりと標識があった。時間によっては千頭星山から御所山までと思っていたが、ここまで4時間かかってしまったので、ちょっと無理か。このまま大ナジカ峠から下ることにした。
大ナジカ峠からかすかな沢筋を下っていく。途中バイケイソウが咲いていた。
タカネビランジも。
しばらく薄い沢筋を下ってきたら、ガレのところに出た。ここで地図を確認。なるほど、沢は二俣になっているわ。
しかし正解の左俣は木に覆われていて、分岐がまったく分からない。怖かったけれど、いい経験をしたわ。
やがて水が出てきた。
丸沢の奥から2つ目の堰堤は穴が開いていて、左から2つ目を抜けることができる。登りは小さく高巻いたのだけれどね。
堰堤のトンネルの中から下流を見る。
ナデシコの一種だと思う。
クロヅル
少し早い時間にテン場に戻れた。夜の準備を始めていたら夕暮れがいつか始まっていた。遠くに八ヶ岳。
定番の焚火で素敵な時間を過ごす。水が流れる音と火がハゼる音。明日天気だといいなあ。
月が出た。星も。