沢へ行きたい。しかし雷雨が続いているので、水量が多いところは無理か・・・。探し出したのは廻り目平からヨバリ沢を遡行して金峰山まで。一般道を下山するコース。ヨバリ沢は金峰山川西股沢から分かれる沢である。途中ゴーレムと呼ばれる素晴らしい岩稜が見えるはずで、そのゴーレムはクライミングの対象にもなっている。
廻り目平から西股沢にそった登山道を約1時間歩いて入渓した。西股沢とヨバリ沢に分かれる二俣である。水が冷たくて気持ちいい。いやいや冷たすぎて足がジンジンしてくる。冷気が暖かい空気を冷やし、霧のようになって太陽の光に輝いている。水量は多くないが澄んでいて、気持ちよく遡行していく。唯一の滝が出てきた。釜が深いので近寄れない。右岸を小さく巻いた。
やがて沢が北へ大きくカーブするところで大岩が出てきた。その岩に乗り上げて振り返るとゴーレムの素晴らしい姿が・・・。遠目だからよく分からないがどうやって登るんだろう。以前にはゴーレムを経由して2420.4mの三角点まで行くコースも検討したときがある。2420.4mは点名・西股。兜岩へ行ったときに時間がなくて行けなかったピークだ。
先を急ぐ。やがて伏流水になり、しばらくして脱渓した。最後はシラビソの藪漕ぎで金峰山に続く登山道に飛び出した。間もなく13時だ。雷が鳴りだしたがまだ遠い。金峰山はすぐ近くだった。瑞牆山や小川山がよく見える。大日岩や高見岩。金峰山の象徴である五丈岩へは最後の1段が登れなかった。残念。
さあいつ雨はやってきてもおかしくない天気だ。金峰山小屋経由で廻り目平への下山を急ぐ。小屋の手前でとうとう雨がやってきた。今回もまた雨具のお世話になります。約2時間かかってゴールした。
2022年7月31日 ルート図
入渓地点。右が西股沢、左がヨバリ沢。今日はヨバリ沢へ。
陽の線がまぶしい。
空気が冷気で冷やされて靄が上がっている。
ヨバリ沢の唯一の滝。釜が深くて近寄れず右岸を巻いた。
水は透明。所々深い釜がある。
思ったより水が冷たいわ。
沢が北に回り込んだところで振り返ったら姿を見せてくれたゴーレム。どうやって取り付くんだろう。
足元の岩にはこんな苔が。
コバノイチヤクソウ
伏流水になり脱渓。ここから先はもののけの世界。
こうした苔もいっぱい。
最後にシラビソの藪を漕ぐ。
金峰山に続く登山道に飛び出した。
金峰山から正面に瑞牆山。
小川山。
金峰山山頂の立派な標識。
五丈岩