赤火岳

 今年の12月に舟留から大蛇倉山を縦走した時に目についた赤火岳。長野県と群馬県の県境に座する山だ。何年か前から長野県の県境尾根を繋いでいる私にとっては、赤火岳を登らなくては・・・とうずうずしていた。だから今年最後の山行に赤火岳を選んだ。

 南相木村と群馬県境では石仏と舟留間が未踏破。そして弥次ノ平から北に延びる北相木村との群馬県境もまだ未踏破であり、その稜線上に赤火岳がある。考えたルートは、北相木村の長者の森から相木川沿いに弥次ノ平を目指して登り上げ、その地点から赤火岳を登るコース。できればぶどう峠まで行きたいと思っていた。

 7:30過ぎに長者の森をスタート。相木川に沿った林道を進んで行く。想定外だったのは、積雪であったこと。奥に進むにつれ膝あたりまでの深雪になった。チェーンアイゼンをつけて急斜面を登って行く。 ラッセルで足が疲れる し、時間がどんどん過ぎていく。群馬県境の弥次ノ平に続く稜線に着いたのが11:50。予定より遅れていたので、急いで赤火岳に向かうことにした。

 風が時折強くなる。天気はいい。そろそろエネルギーを補給しなくては。風をよけて赤火岳手前でビールタイムとした。どんなに寒くてもビールは楽しみなのだ。その場所からは大蛇倉山とショナミの頭がよく見えた。

 赤火岳の山頂直下は大蛇倉山から見えたように急登。しかし積雪にもかかわらず思ったより簡単に山頂に立てた。この時点で14:00。このまま群馬県境尾根を北上するのだが、タイムリミットは15:00だ。15:00になったら適当な斜面を下ろうと決めて赤火岳から続く稜線を進んだ。びっくりだったのは、赤火岳からの急降下。深い雪と急斜面の下りでかなり時間を要してしまった。ここが今日の核心部だったと思う。かなりの緊張を強いられた。

 15:00過ぎに1671mピーク手前の斜面を下ることにした。ここから先は雪が消えた時季に、今度はぶどう峠からつなげよう。暗くなる前に駐車場所に到着した。

 宿題があるということは、また更なる山への挑戦が続くということ。来年は、どこまで群馬県尾根をつなげることができるか!

2021年12月25日 ルート図

相木川に沿って登って行く。

いい天気に恵まれた。

弥次ノ平に続く稜線でいつもの儀式

弥次ノ平

赤火岳が姿を現した。

大蛇倉山を登った時に赤火岳を見て、今は赤火岳の近くから大蛇倉山とショナミの頭を眺めている。いいなあ~。自己満足です。

赤火岳の近くから両神山も。

赤火岳の三角点。積雪で思ったより時間がかかったけれど、気になっていた赤火岳のピークを踏むことができてよかった。

赤火岳でいつもの儀式。

赤火岳から北へ向かう。腿位の積雪かつ急降下で核心部だった。時間が迫り、途中から斜面を相木川目指して下った。稜線繋ぎの続きは来年。