向山~五里山~あるく岩(奥秩父)

 10日間のうちに2回奥秩父の槍に登った。その時に眼下に見下ろした向山と五里山が気になった。気になって、気になって、ならば登ってしまえ!と槍に登った3日後に、また奥秩父に出陣してしまった。

 地図には登山道が描かれていない。しかし調べてみると、何人かの人は登っているようだ。踏み跡はあるだろう。しかしみんなが歩くコースでは面白くない。どこをどうルーファイしてピークに立とうか?

 スタートは金山ボルダーエリアの入り口とした。ここから入り、ボルダーエリアの手前二俣の沢地形を登り、思案峠にでるのが一般的。

 それじゃあねえ~。ということでボルダーエリアの奥まで進み、そこから尾根に取り付いた。かなり急斜面である。眺望はない。やがて大岩にぶつかり、その岩の左を巻いて稜線に出た。地図で確認すると、このまま稜線を外さずに進んで行くと向山と五里山の中間鞍部に出そうだ。非常に変化があって面白いルートどりができている。中間鞍部に出る手前で、素晴らしい眺望が望める場所があった。

 実に楽しい。大きなアップダウンを繰り返しながら、向山に続く尾根に乗っかった。石仏を思わせるピークに立つが、ここから先は進めず、少し戻り南側を巻いていくと思案峠に到着した。ここまでくれば向山の山頂は近い。少し続く急登で向山に到着した。三角点あり。点名は「人神」。眺望はなし。いつもの儀式をしてすぐに五里山に向かう。思案峠経由で先に進む。やがてちょっと緊張するような岩稜に登り上げると、そこが五里山であった。標高1733m。ここからはここ10日間に登った横尾山から槍、三ツ沢の頭がよく見えて嬉しかった。

 次には、せっかく来たのだから標高点1722mのピークを目指す。このピークから少し戻り、あるき岩に到着した。あるき岩からも瑞牆山から金峰山まで大きく見えたし、八幡尾根も目の前に迫り、かつて歩いた山々を眺めることができる自己満足に時間が過ぎていった。

2021年11月23日 ルート図

ボルタリングエリアから入山。

急斜面を登り詰めるといい展望台があった。そこからやっと見えた向山の姿。

今年あるいた岩稜も。

左は瑞牆山。その右は飯森山で登山道はない。

金峰山も。

向山の右奥は甲斐駒ヶ岳と鋸岳。

尾根を忠実にたどって思案峠。ここまでくれば向山は近い。

向山の三角点。点名・人神。

いつもの儀式。

向山山頂の空。きれいだわ。

次のピークは五里山。標識には1715mと書いてあるけれど、地図で確認すると標高は1733m。

五里山のピークから南アルプス。一番左に北岳。右は甲斐駒ヶ岳と鋸岳。ちょっと霞んできた。

そしてこの10日間で2回登った槍。

五里山でもいつもの儀式は忘れない。

左が八幡山、右のピークがチョキ。

1722mピークまで足を延ばした。その後ショートカットであるく岩。後ろには八幡山。いつもの儀式。

あるく岩の基部から見上げる。この基部を回り込んで、枇杷窪沢目指して一気に下った。

枇杷窪沢に出た。ここからは林道を歩き続き駐車場所へ戻った。