8月に失われた道を求めて、笹ヶ峰から関川の苗名滝まで歩いた。その時に地図上にしっかりと記載されている二ノ滝、三ノ滝、四ノ滝に近づくこともできなかったのが心残りで、今度は苗名滝の奥から遡行して二ノ滝に行ってみようと計画をした。
関川は水量が多い。水勢も強い。どこまで遡行できるか・・・。
苗名滝からある巡視道を利用して上流を目指した。2つのつり橋を渡った。この先も藪っぽいが踏み跡がしっかりとしている。深沢を横切って関川に降りた。びっくりしたことに、そこには釣り師が2名。ここから関川を遡行しようとしたら、先行する釣り師が引き返してきた。胸まで漬かるぐらいに水深があるとのこと。仕方ないので、ここから先も高巻くことにした。踏み跡をたどりながら、適当なところで関川に入渓。沢靴を履いていてもヌメリがあって滑ること、滑ること。
足元ばかり見て遡行していて、ふと顔を上げると現れた二ノ滝。すごい迫力で水が落ちている。滝つぼの近くまで進んだ。水しぶきがすごく、たちまちびしょ濡れに。太陽の日が差して虹もかかり、私にとって幻の二ノ滝が現実の滝になった。小林一茶の俳句を思い出す。「滝けぶり側で見てさへ花の雲」
左岸に渡れば、二ノ滝が正面に見えるはず。しかしどうしても渡渉することができなかったのは残念。今日はここまで。河原で焚火をしながらビールタイムを楽しんだ。
どれだけの人が、この二ノ滝を見ただろうか・・・。そう思うと、なんとなく嬉しくなった。
2021年9月20日 ルート図
まずは苗名滝。今日も迫力満点。
右岸に流れこむシブタミ川の滝。
シラヒゲソウ
ダイモンジソウ
巡視路を進んで行くと右岸側から滲みだしている小滝。関川に落ちている。
巡視用のつり橋を渡る。
つり橋から下流。このず~と下に苗名滝の落ち口がある。でも行けないし見えない。
関川上流。もう少し先から入渓した。関川は結構手ごわい。
足元ばかり見て遡行していたから、突然という感じで出現した二ノ滝。
二ノ滝の滝つぼに近づいた。水しぶきで、たちまちずぶぬれ。でも嬉しかったなあ。「 滝けぶり側で見てさへ花の雲」 (小林一茶)
水量も多く、水の流れの勢いも強いので、転んだらアウト。遡行は二ノ滝で終了。
時間がたっぷりあるので、河原で焚火。ここに獲れたイワナがあれば最高なんだけどね。
苗名滝に敬意を表して(?)苗名滝の滝つぼまで。さすが観光客は、ここまで来ない。ふふふ。