南川金一氏の「続・山頂渉猟」を読んで知った「点名・金沢」。いつか登りたいと思っていたが、いよいよその時が来た。残雪期ではないので、相当の藪漕ぎは覚悟だ。時間もどのくらいかかるか分からない。
キャンプ地を5:40に出発。前日に確認しておいた尾根のとりつき口から急登である。笹の激藪が続くが、1700mあたりでガレが現れ、そこからは中央アルプスの稜線の一部と恵那山がよく見えた。すぐにまた笹藪に突入。何度か心が折れそうになった。しかしここで諦めたらリベンジはないだろう。時間はまだたっぷりある。自分を励ましてただただ上を目指す。
2040mの小ピークからは笹が少なくなり、やがて獣道がはっきり出てきた。しっかり踏まれた一般登山道のようだ。2079mにもガレがあった。素晴らしい眺望。南駒ヶ岳と越百山西尾根がよく見える。一息ついて、さあ頑張るか!
11時過ぎに山頂に到着した。木々に囲まれて眺望はいまいち。苔むした三角点を発見。きれいに苔を取り除いてタッチ。期待していた三ノ沢岳は木にさえぎられていてよく見えないのは残念。昨年8月にやっと登頂した蕎麦粒岳も確認。嬉しいねえ~。
念願の、ほとんど知られていない「点名・金沢」のピークを踏むことができて嬉しかった。ゆっくりとビールタイムを過ごし下山。正面に見えるはずの糸瀬山も木々が邪魔してくれたけれど、全てが大満足でした。
2021年8月29日 ルート図
テン場での朝。今日もいい天気が保証されている。
尾根に取り付いてから、延々と笹藪が続く。心が折れそうになるが、頑張るしかない!
手前に熊沢岳からの尾根。その奥には南駒ヶ岳・・・だと思う。
恵那山とその右手前に南木曽岳
2079mあたりのガレ。南駒ヶ岳と越百山西尾根。
左から赤椰岳、南駒ヶ岳
遠くに安平次山
11:14に山頂到着。5.5時間かかった。苔むした三角点を発見。きれいに苔を取り除いてタッチ!
三角点はこの岩の足元にあった。
点名・金沢の空
木々の間から三ノ沢岳。