2015年5月に群馬県境の大沼から大高山まで日帰りピストンをしている。そのときに思ったのが、今度は野反湖から大高山までをいつかは繋げたい・・・。
梅雨明けして毎日が暑く、沢へ行きたいなあ~ということから考えたコースが、野反湖湖からスタートして三壁山を登り五三郎小屋経由で五三郎沢を下ること。できれば小ゼン沢から魚ノ川まで入れるといい・・・なんていう、私には欲張りコースであった。もちろんテント泊の1泊2日。
1日目(7月23日)
ウキウキしながら野反湖へ向かう。朝7:30のスタートだった。五三郎小屋までは登山道があるから気が楽だ。天気はいい。どんどん気温が上がるし、荷物は重いし、三壁山までがすごく長く感じてしまった。途中眼下に野反湖がきれいに見えた。
三壁山で一休み。カモシカ平と高沢山との分岐の手前で、単独行の男性に出合う。前日に花敷からオッタテ峠まで登り上げ野反湖へ抜ける予定であったのが、雷雨にあい、五三郎小屋で1泊したとのこと。五三郎小屋の中でテントを張ったとの前情報をもらったのはラッキーだった。
小ゼン沢へは、オッタテ峠から水場を経由して入るのが一般的らしいが、今日の天気も雷雨がありそうで、予定通り五三郎小屋を本日の終点とした。
まだ14:00前。小屋の中にテントを張りビールタイムに突入。焚火ができないのが残念である。予想通り雷が鳴りだし、雨も落ち始めた。良かったあ~、やっぱり小屋留めにして。
気が楽だったせいもあってか、なんと10時間も爆睡してしまった。
三壁山からカモシカ平を目指す。ところどころに咲く花。カラマツソウ。
カモシカ平に到着。ニッコウキスゲはほとんど咲いていなく笹原。
カモシカ平から大高山を目指す。途中ギンリョウソウが咲いていた。
地図には載っていないオッタテ峰。カモシカ平と大高山の中間点にあり、オッタテ峠の先にもオッタテ峰がある。間際らしいんだわ。
小高山。小高山の向こう(見えない)がオッタテ峠で、小高山の手前から沢筋を下ると五三郎小屋がある。
小屋のすぐわきが水場。五三郎沢の源頭。ミゾホオズキが咲いている。
2日目(7月24日)
さわやかな目覚めとともに、今日1日の天気が保証されたような朝を迎えた。遠くには岩菅山が顔を出している。
しっかりと朝食をとり、沢装備をして出発。荷物はこの小屋にデポ。小屋から五三郎沢を下っていく。最初を藪沢だが、だんだん開けてきていい感じになる。小滝がいくつかあり、ルンルン気分で滝を降りる。5m滝を下って間もなく大きな滝の落ち口に来た。落差10m~20m?滝の水が落ちている下が見えない。両側は岩稜の壁で巻けそうにない・・。残念だが五三郎沢はここまでか。
思いを残し引き返すことにした。約.5時間の沢遊び(?)だった。
五三郎小屋に戻りテントを撤収。下山は高沢山~エビ山を経由して最後ニシブタ沢を遡行して終了予定。ニシブタ沢までは一般道だから、これもまた気が楽。昨日より多くの登山者とすれ違った。カモシカ平のニッコウキスゲを目的に来た人が多いらしいが、残念なことに鹿に花芽を食べられて、花の絨毯は寂しい限りだった。
ニシブタ沢に到着した。ここで再び沢装備を整える。時間的に行けるところまで遡行しようと入渓。水が気持ちいいい。この沢も小滝がいくつかあり楽しく登れる。やがて現れた8m滝は、シャワークライミングで登り上げた。あ~沢を遡行している実感がやっと味わえた。
地図上の水線が切れるところまで行きたかったが、時間が一杯なので、適当なところで打ち切った。
沢支度をして五三郎沢に入渓。少し進むとやっと沢らしくなった。
これが最後の滝。この先に落差10~20mの滝があり、両側は岩稜の壁で巻くこともできなかった。泣く泣くここで終了とした。
五三郎小屋に戻り、今度は高沢山を目指す。途中のカモシカ平に戻ってきた。中央に岩菅山。
昨日のカモシカ平では気が付かなかった花がところどころに咲いていていた。
高沢山へ向かいながら、花との会話も弾む。
花を楽しみながら登っていたら、苦労せず高沢山に到着してしまった。ここで本日のビールタイム。ふ・ふ・ふ。
高沢山からは、幾人かの登山者と出会う。エビ山に向かう途中でも花がお目見え。
エビ山は通過点。ニシブタ沢を目指して下山を急ぐ。
現れました。8m滝。シャワークライミングで突破。水の冷たさが気持ちいい。
群馬県境トレイルは、土合がスタートで鳥居峠がフィニッシュらしい。また新しい山歩きのスイッチが入ってしまった・・・かも。