朝日岳北尾根・2218mピーク~兜岩(奥秩父)

 川上村の山に通うようになって意識しだした兜岩。川端下からは、長須ノ頭のように見え登ってみたい衝動にかられた。前回は、兜岩東峰の頭で断念。切り立った岩に先に進むことができなかった。
 じゃあ別ルートで、ということで、今度は兜岩と2218mピークがつながる鞍部を目指し、兜岩と2218Pに立つルートで行ってみることにした。
 川上牧丘林道を車で。前回よりもさらに奥まで入れた。駐車場所から歩いて20分ぐらいで朝日岳旧登山道入り口に着く。ここから見える兜岩と2218mピークは、いつも私を呼んでいる。今日はリベンジなるか!はやる気持ちと高鳴りでワクワク感一杯。
 大雉沢を渡渉し、大雉沢左岸に入り込む沢と尾根を攻めていくことにした。地図で何度も確認し、その沢伝いが目指す鞍部につながっているルートをガンガン登って行く。
 P2218の南東には大きなピナクルがある。ピナクルの基部を回り込み沢地形を登り詰めると、そこは目指す鞍部であった。スタートから約2.5時間。前回のことを思うと、割と簡単についてしまった。
 まずはP2218に行ってみることにした。わずかな登りでP2218に立つことができた。素晴らしい眺望である。正面には立派な兜岩の姿が見え、これだけでも感動。P2218は東の方へせり出し、露岩が素晴らしい造形をなしている。そこまで行ってみなくちゃ!ここまで来ると岩遊び。登れるところは登り岩稜群を楽しんだ。
 さあ本番はこれから。いよいよ兜岩を目指す。P2218から見る兜岩までのルート上にも岩稜群が見える。どうやって攻略していくか?
 鞍部に戻り、南の尾根を忠実に登って行く。1ヶ所だけ岩を西側から巻いた。やがて見えてきた兜岩。西から兜岩と対面。兜岩を南側に回り込んでクライミングシューズに履き替えた。とりつきが核心部。フリーで登り上げるとあとは割と簡単に兜岩の肩まで登り上げることができた。これ以上は無理。長須ノ頭のような兜岩の屋根の下に立ち、満足感をしばし味わった。
 ここまで来た人はおそらくいないだろう。何の痕跡もないのがいい。自己満足で時間がゆっくりと過ぎていく。
 登りたいと思っていた点名・西股を確認し、その三角点はいつかね・・・ということで、兜岩から沢地形を利用して一気に下った。
 満足、満足。

 

2021年4月11日 ルート図

 

朝日岳旧登山道に入るとP2218と兜岩が出現。待ってらっしゃい!

 

P2218。ピークの左手前のピナクルをどう攻略するか!

 

大雉沢を渡渉して、大雉沢左岸から流れ込む沢。上を見上げると目指す鞍部が見える。右がP2218とピナクル、左が兜岩。

 

素晴らしい天気です。

 

P2218のピナクルが見えてきた。この左基部を回り込んでいくことに。

 

ピナクルから続く岩稜。

 

P2218と兜岩の鞍部に到着した。いつもの儀式。

 

鞍部から簡単にP2218に。P2218に立つ。

 

P2218からは素晴らしい兜岩の姿が。

 

兜岩。待ってらっしゃい!

 

小川山が大きい。

 

すでに登った山々も。素晴らしい眺望だ。

 

P2218の東にせり出した岩稜群。岩遊びて楽しむ。

 

岩稜の一番左がP2218。奥には瑞牆山。さらにその奥は南アルプス。

 

P2218から鞍部に戻り兜岩を目指す途中、大きなつららがあった。

 

兜岩岩稜帯に入った。振り返ると登ってきたP2218が立派。

 

手前は烏帽子岩岩稜帯。

 

すぐそこに兜岩。これは北西からの姿。

 

兜岩。西側から回り込んでいく。

 

南西側からの兜岩。

 

兜岩の周りには露岩がたくさん。

 

左が兜岩。あの基部までクライミングシューズに履き替えてクライミング。

 

岩に乗り上げて兜岩を見上げた。

 

クライミングはここで終了。兜岩の屋根の下に立つ。

 

クライミングスタート地点でのいつもの儀式。

 

点名・西股を確認して下山に取り掛かる。

 

下山途中に確認した兜岩東峰の岩稜。ここは登れない。

 

下山の沢筋はこんな感じ。