川上村の大原平ノ頭~長峰までの稜線を歩いたときに、眼下に見下ろした山が気になった峰雄山。1631.3mだから目立たたない。
峰雄山の三角点は「三河」。点の記を読むと、栗生坂峠から取り付いている。ならば他のルートで行ってみようかと地図を見ると、峰雄山の北西に伸びる稜線上に三角点が2か所あり立岩につながっている。立岩から峰雄山を目指すのも面白いだろうと、このルートでチャレンジしてみることにした。
立岩湖に車を置いてスタート。尾根の末端に取り付く。ここは点名・立岩湖を設置した際にスタートしている場所である。点の記に記録されているように栗生集落につながる道の一軒家のところが取り付く場所だ。
ふむふむ。その一軒家はまだ残っていた。気持ちのいい尾根を登ると、やがてその三角点が設置されているだろう岩が見えてきた。これか!高さ1メートうぐらいの岩に「点名・立岩湖」が設置されていた。前もって調べておいてよかった。そうでないと知らないで通り過ぎてしまっただろう。
石川の山友は、今、三角点探しに凝っているようだが、私も刺激されて、三角点を確認するようになった。同時に点の記を読んでおくととても参考になるし、そこまでのルートどりにも参考になる。
結構奇岩が点在していて面白いルートである。二つ目の三角点(1289.8m)にも簡単に到着してしまった。点名は松茸山。秋は止め山になるのだろう。もう一帯がアカマツだらけ。
今日はハイキング気分?ちょっと緊張する大岩もあるが、楽しく乗り越えて進んで行く。1394mピークからは、雲の中から八ヶ岳が少し見えた。変化があって面白いルートだ。
やがて大きな岩壁が立ちはだかった。どうやって越えていこうか?岩の弱点を見つけながらいくつかの大岩を乗り越えていく。そして・・・。地図上にもゲジゲジマークが二重に並んでいるとことに来た。1400mの一つ目はクリア。その先1440mの岩が大きな壁となってしまった。二つ目をクリアしたとしても、その先の岩稜がどうなっているか分からない。しかも、この二つ目の大壁は凍り付いていた。
しばらく迷ったが、ここで引き返すことにした。悔しいなあ~。同じルートを戻るのもつまらないので、1394mピークの手前鞍部から一気に南斜面を駆け下りた。
スタートしてからのルンルン気分は吹っ飛び、不完全燃焼感が残ってしまった。悔しいから、次回は栗生峠から峰雄山を経由して引き返したところまで歩きたいと思う。50mのロープを持参してね。
三角点は、この岩の上に設置してあった。点の記を確認しておいてよかった。
標高点1394mからの眺望。八ヶ岳が雲の中から顔を出している。
1440mの岩壁。岩から染み出た水が凍りついていて取り付けない。ここで引き返すことに・・・。
1394mピーク手前の鞍部から一気に南斜面を下ったら、こんなに気持ちいい林道に出た。