福江島に渡って2日目。
まずは鐙瀬溶岩海岸へ。
複雑に入り組んでいる海岸で、鬼岳火山から流れ出た溶岩が海で冷えて形成されている。
道順から次に向かったのは繁敷教会。
細い林道らしき道を入っていくのだが、この道でいいの?と思うくらい不安に。ナビにも表れていない道で普段山での林道を経験していなければ、引き返していたと思う。
繁敷教会は、この地に住んだキリシタンの家族が田畑を開墾したことに始まる。その後、厳しいキリシタン弾圧、戦時中の物資供出、ダム建設など幾多の試練を乗り越えて現在この地に教会が建てられている。
非常にインパクトがあった。
少し南下して大宝寺へ。
大宝寺は空海が布教した西の高野山といわれている。701年に建立され、806年に空海が唐の帰りに立ち寄り布教した。
ここには参拝者がたくさんいた。
福江島の最西端に位置する大瀬崎灯台へ向かう途中には井持浦教会がある。
井持浦教会は、フランスのルルドの泉の水を初めてここに移しいれた泉がある。
大瀬崎灯台へは、駐車場から1.2キロ。約30分かかって灯台まで。ちょっとサグレスの海を思い出した。
風が強かったので長くいることができずに引き返す。ここから少し北へ。玉之浦教会を目指していくが、半島のどん詰まりにあった。
玉之浦教会は普通に住宅に囲まれていて、尖塔があるので教会と分かる。ここも中へは入れなかった。
井持浦教会方面まで戻り北上。次に目指すは貝津教会。ここには隠れキリシタンの八人衆を記念したものが雑木林の中に祀られている。
いい時間を過ごせた。
ここからさらに北に向かう。三井楽教会を目指して。三井楽教会の外壁には、島内各地からの貝殻によって造られた壁画で飾られている。
本土からの厳しい弾圧を逃れて1797年にやってきたキリシタンたちが造った教会が、この教会のもとといわれている。
福江島の三井楽北部の柏崎にある辞本涯と姫島を見に行くために車を走らせる。第16次遣唐使として五島に寄港した空海の像がある。
空海の像と辞本涯の碑。辞本涯は「日本の果てを去る」という意味の空海の言葉。後ろに姫島が見える。
万葉集の歌碑があった。
これは遣唐使に随行するわが子の無事を祈って詠んだ母親の歌で、「旅人の宿りせん野に霜降らば我が子羽ぐくめ天の鶴むら」と刻まれている。