アトランタ2日目

 2019年12月23日

 アトランタ市内を回る日は今日1日だけ。なるだけ効率よく行動したい!ということで、まずは昨夜ネットで予約したCNNセンターのスタジオ見学からスタートした。

 

CNNセンター入り口。

 

1階のホールはいろんなテナントが入っていて、一般者も利用できるテーブルなども設置されている。

 

ホールから上を見上げるとCNNのマークが旗めいている。

 

正面に見えるエスカレーターで8階まで上がる。支柱なしの60mのエスカレーターで世界最大だとか。

 

ニュースルームのわきにはモニターが設置されている。

 

 CNNは世界初の24時間放送のニュース・ネットワークとして1980年6月に放送を開始した。現在では、アメリカ国内だけでも9800万世帯以上が、全世界では2億4000万人以上の人がCNNを視聴している。
 HLNニュースルームでは、素晴らしい躍動感を感じた。ライター、エディター、プロデューサー一同に会して働く姿は刺激的だった。
 CNNで働く従業員は4000人以上で、そのうち1500人がこの建物で働いてる。

 

CNNセンターから北上するとオリンピック公園に面して建つ高さ61m観覧車が目に付く。スカイビュー・アトランタという。

 

オリンピック公園の入り口には、五輪のモニュメントが。1996年夏のアトランタオリンピックを記念した公園だ。

 

有森裕子さん、野村忠宏さん、谷(田村)亮子さんなど名だたる選手達の名前が刻まれたモニュメントがしっかり残っている。

 

オリンピアの彫刻。

 

 更に北上を続けるとワールド・オブ・コカ・コーラがある。この建物の前を通り過ぎて公民権&人権センターまで歩いて行った。ワールド・オブ・コカ・コーラは時間の都合でパス。

 

「さあ、飲んでみろよ。ウマイだろう?俺の国にはこんなにウマイ飲み物があるんだぜ!」

 

ワールド・オブ・コカ・コーラの建物の正面に設置されている。

 

 公民権&人権センターが見えてきた。ここは公民権運動のみならず世界各地の人権問題を考える博物館。
「国連による世界人権宣言の実現」をゴールに掲げている。

公民権&人権センター

 

 人権が保障されている度合いを色分けして示す世界地図があった。黄色、オレンジ、赤の3段階で、人権保障の度合いが一番低いのが赤。アメリカも日本も黄色だった。そうかな~?経済的格差を示す世界地図も並んでいた。日本は、先進国の中でも最悪のレベルに近い。

世界地図

 

 公民権&人権センターでは、世界レベルでの日本を見つめ直すことができた。

 

 次に向かうはジミー・カーター・ライブラリー。ミッドタウンから東へ3キロ。バスに乗ってみた。
 バスのチケットも地下鉄と一緒のブリーズカードで支払う。ブリーズカードは、今日も1日パスの料金をチャージしておいた。
 バスは、地下鉄Five Points駅からでる。816番バスに乗車した。降りる停留所が分からないので、ドライバーのお願いしておいた。バスを降車してからの行く方向も教えてくれた。とても親切な女性ドライバーだった。

初のバス移動。バスの中。乗車の際に運転手わきの機械にブリーズカードを読み込ませる。

 

 ジミー・カーター・ライブラリーは、キング牧師と同じようにノーベル平和賞を受賞したカーター大統領の活動拠点となったところだ。NGOとして環境、貧困、軍縮、平和をテーマに研究を行ってきた。

 

カーターセンターの入り口

 

ノーベル平和賞のメダル。

 

 このジミー・カーター・ライブラリーは大変分かりやすかった。そして自分自身のSDGsの認識を高める結果となった。

 

 アトランタでの残された時間はわずかだ。
 バスで地下鉄Five Points駅まで戻り、地下鉄を乗り換えてマーガレット・ミッチェル・ハウス記念館へと急いだ。閉館1時間前に入館することができた。

 

マーガレット・ミッシェル・ハウス

 

 小説「風と共に去りぬ」が生まれた家。
 1925年に結婚したばかりのマーガレット・ミッチェルが越してきた家である。7年間過ごしたこの家には「風と共に去りぬ」を執筆した部屋が、そのまま残されている。

 

執筆をつづけた部屋。机の上のタイプライターは実際に愛用していたもの。

 

 アトランタの街歩きはこれでお終い。実に人権、平和を考えさせられた地域であった。
 明日は飛行機でエルパソへ移動。