長野市鬼無里と小谷村の境界の稜線上の山を登り残していた柳原岳。少し古い地図によると登山道があったようだが、今では藪に覆われてしまって、残雪期に登るのが一番いい山だ。
どこから攻めるかは・・・。以前には笹ヶ峰の林道の乙見山峠から松尾山まで登り、そこから柳原岳まで進もうとしたが激藪であきらめている。じゃあ堂津岳から柳原岳を目指してみるか!
久しぶりに裾花自然園に足を踏み入れる。駐車場から林道を歩いていると堂津岳が見えてテンションが上がる。
裾花自然園から鬼無里と小谷を境とする稜線に取り付くため登っていたら、幻の滝に出会った。この時季にしか出現しない滝で、しかも残雪期だからどこでも歩けるから出会うことのできる滝だ。
稜線直下は雪庇であった。
稜線に乗ってしまえば奥西山~堂津岳を経由して柳原岳のピークに立つことができるはずだ。
アイゼンが気持ちよく効き順調に距離を延ばす。
奥西山は眺望なく三角点の確認だけをして先を急いだ。稜線上からはいつも高妻山や乙妻山、そして戸隠が見る。そして進行方向には妙高山がデ~ンとかまえている。
それにしても堂津岳までは長かった。夏道はもちろん残雪の下。12~3年前のこの時季に堂津岳のピークに立ったことを思い出す。しかしその時は、ここから先の柳原岳へ・・なんていうことは考えもしなかった。
今日はこの堂津岳は通過点。本命の柳原岳を目指し気合を入れる。
堂津岳から柳原岳までも、これまた長かった。気
持ちの良い空間もあったりしてテント担いで来ればよかったかな~とも思う。焼山や雨飾山も確認しながら、柳原岳の姿が見えた時にはうれしかった。
柳原岳のピークに立つ。スタートしてから約7時間かかった。正面には妙高山と乙見湖が見えていた。
今日1日の歩行時間は12.5時間。結構ハードな山歩きをしてしまった。それだけに満足、満足。
裾花自然園入り口まで20分ぐらい歩く。途中堂津岳が見えてテンション上がる。右のピークは無名峰1749m。
鬼無里と小谷村の境界の稜線に乗り上げた。スタートしてから約2時間。
稜線上を行くが、雪庇に気をつけて登っていく。かなり斜度がある。
うっとりしすぎないように、柳原岳を目指して先に進む。こうした空間も通過して・・。
念願の柳原岳山頂。めったにここに来る人はいないだろう。いつもの儀式。