万太郎谷大ベタテ沢右俣

 谷川山系のピークはほとんど踏んでいるが、沢の遡行は白毛門沢、東黒沢、大源太川北沢本谷だけである。じゃあ今回はどこにしようか・・・と検討した結果、魚野川万太郎谷大ベタテ沢右俣を遡行してみることにした。
 登攀的要素のある滝が続くらしい。しかし余裕を持った日帰りができるコースらしく、万太郎谷へは初の入渓でもありワクワクしながら駐車場まで車を走らせた。

 すぐに一般登山道と別れ左岸の道を進む。堰堤が見えだして入渓。前日にかなり雨が降ったが、水量は思ったより多くなくてホッと(?)した。腰まで水につかって3つの堰堤を抜けるといよいよだ。
 まもなく石畳のようなナメ床が現れ、気持ち即遡行して行くと、今日の目的の大ベタテ沢出合に着いた。出合にはテープがぶら下がっており確認できる。

 しばらく樹林に囲まれた中を進んでいく。だんだん渓相がよくなってくると滝が次々と出現しだした。二俣までは問題なく快適に滝を直登できた。右俣を入る。
 やがて現れた核心部の5段60m滝。1段目は正面突破はできず左から巻き。2段目は直登し3段目から4段目まで左を高巻いた。途中残置スリングがあった。この高巻は大変だった。4段目の落ち口に降りて、5段目は右水線を登った。
 疲れた~。
 次に現れた6m滝2つ。ひゃあ~、これは左岸から。
 そして2つ目の核心部3段20mのナメ滝。フリクション勝負の登りらしいが、念のためロープで確保してもらった。非常に緊張した。
 奥の二俣に着く。ここは左に。やがて藪に突入し20分ぐらい奮闘して稜線に飛び出した。
 もうヘロヘロで、ベタテの頭まで行く元気もない。ここでビールタイムを取って一目散に吾策新道を駆け下りた。約1時間で駐車場所に戻ることができた。
 お疲れさんでした。

 

2018年8月18日 ルート図

 

入渓地点

 

万太郎谷の遡行。

 

ナメが続いて気持ちいい。

 

水量多く、深いのでちょっと巻。きれいです。

 

ここを過ぎるとまもなく出合

 

大ベタテ沢に入り、しばらくすると渓相がよくなる。快適な滝登攀が始まる。

 

二俣に着いた。右俣を行く。

余裕で登りあげていく。

 

9m階段状。

 

振り返れば重倉岳。

 

遠くに稜線が見えるが、核心部はこれからだ。

 

5段60m滝が出現。第1の核心部。第1段目は左から巻き。

 

1段目の落ち口。

 

5段目までやっと来た。右水流を登るのだ。

 

さあ~行くぞ。

 

次は6m滝が2つ続く。

 

第2の核心部スラブ滝にやってきた。

 

最後の逆層の滝。

 

逆層滝を登りあげてホッと。素晴らしい山並みが広がっていた。

 

足元にはチョウジャギク。

 

藪漕ぎをして稜線に飛び出した。

 

駐車場所に到着。奥に万太郎山が見える。

 

月が出ていた。