黒鼻山

 新潟との県境の乙見峠から稜線上に南下しているピークは松尾山~柄山まで10を数える。その中でまだピークを踏んでいないのは柳原岳と黒鼻山である。両方とも残雪期にしか登れない山で、黒鼻山には、一昨年5月に東山から稜線伝いに行こうとしたが、密藪で一歩も進めなかった。
 黒鼻山はず~と心に引っかかっていた山である。

 小谷村出身のNPO法人ACTの理事長が「高校時代に登っている」という話になって案内をしてもらった。

 NPO法人ACTの活動は、次の通り。遭難救援活動を行っているNPO法人だ。
 http://actjapan.org/

 さすが理事長は遭難救援活動を行っているだけに歩き方が違う。プロだ。ついて行くのに精一杯だった。でもついて行けた。

 小谷村の大久保という部落の奥から入山。
 何回かの渡渉をして残雪に取り付く。
 1869mのピークを目指しただひたすら登る。気持ちのいい空間もあり、1869mのピーク直下は急登。1869mのピークからは東山と黒鼻山をつなぐ稜線目指してただひたすら登っていく。
 突然飛び出した稜線は、思いがけない尾根が続いていた。二重稜線になっていて非常に面白い地形。続くナイフリッジを越えて黒鼻山の山頂に到着した。
 歩き出してから約3.5時間。思っていたより苦労ではなかった。この山は賞味期限ぎりぎり。稜線に出るまでにはある程度の藪漕ぎもあったから。

 黒鼻山山頂からの眺望は素晴らしい。後立山連峰、戸隠連峰、妙高山~雨飾山まで、すでに歩いた山々がすべて見えて、これまた感動であった。
 マッタリとした時間を黒鼻山で過ごし、その後の下山はあっという間であった。

 

2018年4月22日  ルート図
黒鼻山2

 

歩き出してまず見えるのが東山。
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左のピークが1869mのピーク。その手前の稜線にまず取り付いて1869mを目指す。その右奥が黒鼻山。
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残雪が出現するまでにはある程度の藪漕ぎもあった。
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小さなショウジョウバカマを発見。
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約3時間で東山から黒鼻山までの稜線に飛び出した。正面は東山。
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黒鼻山の山頂は右奥のピーク。
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二重稜線になっていて気持ちのいい空間が続いている。
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黒鼻山ピークを目指す足取りは軽いのです。
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正面に白馬三山。
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唯一のナイフリッジ。この先が黒鼻山山頂。
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黒鼻山山頂。赤テープを巻くといういつもの儀式を行った。
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ナイフリッジを快適に通過。この後充実したランチタイム。マッタリした時間を1時間も過ごした。
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東山とその奥に焼山と金山。その左は雨飾山。
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下山途中で出会ったキクザキイチゲ。
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虫たちも喜んでいた。
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