2017年12月26日
いよいよチキトス地方の旅が始まる。公共交通手段はなし。旅行者はレンターカーを利用するしかない。しかし私は絶対無理。情報もない中で、ボリビア在中の日本人を探し当てた。現地で旅行社を経営している比嘉さんという方だ。
その比嘉さんにドライバーやガイドそしてホテルの手配をしてもらった。夢のチキトス地方の旅歩きが実現するまでに、結構大変だったが、それだけにこの時を迎えられたことは嬉しい。
26日の朝9時に出発した。
まずCotoca(コトカ)という村に寄った。コトカ聖母教会に行く。ここは、二人の農夫が森で仕事をしていた時に枯れ木の中から聖母マリア像を発見した。それを記念して建てたのがコトカ教会である。
教会の扉をたたいた時には、丁度シスターたちがマリア像に向かってロザリオの祈りをささげているところであった。一緒に祈りの時を持つ。
コトカから約3時間サン・ハビエルに到着。
チェックイン後すぐに目的の教会へ向かった。サン・ハビエル教会といい、この村唯一の教会。そして世界遺産になっている。
この教会はもともとイエズス会の宣教師たちが建てたものである。
1691年に彼らはこの地で宣教を開始し、一応の役割を終えたと思ったので他の地に移ろうとしたけれど、現地のインディオたちからここを去らないでほしいと懇願された。宣教師たちは、これを神からの使命と考えて同年の12月31日にこの地にとどまることを決意した。
その後イエズス会はスペイン国王の誤解に基づく命令により追放され、他の宣教団がやってきた。次いでフランシスコ会の下に置かれて現在に至っている。
異常気象はここボリビアでも発生していた。
通常12月は雨季に入っても雨は少ないのだが、今年は12月17日ごろから1週間雨が降り続き、24日は激しい雨により災害が発生した。
サン・ハビエルの村人の水源となっているソロボキ湖からの給水パイプが破損し、村中が断水していた。
もちろん宿泊予定のホテルも断水。トイレの水は部屋の前に置かれたポリタンクの水を自分で運んで流すのだ。洗面はバケツで行う。飲料水はミネラルウォーターで変わらないけれど。シャワーも使えない。
住民には給水車が出ている。でも住民は何とかなるさ気分で、毎日を楽しんでいるようだ。それを見ている私も、なんとなく楽しくなってくる。
コトカの教会のいわれが壁画になっていて、その前にはたくさんのローソクが灯されていた。
古木の中で発見されたマリア像は、会衆席を背にして立っている。
コトカからサン・ハビエルに向かって車がどんどん進んでいく。道の両側はこんな店があったり牧場だったり。
やっとサン・ハビエルに到着した。まずはランチ。道路端だが外でランチをとる。
ボリビアの主食ともなっているユッカ。辛い赤いソースをつけて食べる。芋みたいな触感。
目の前の道路はこんな感じ。通行量は少ない。チキトス地方のタクシーというとバイクで、最高4人乗っているのを見た。タクシーバイクは、ドライバーはジャケットを着ていてヘルメットを着けているからすぐ分かる。
牧場を抜けて、サン・ハビエル村の水源地でもあるソロボキ湖へ。チキトス地方ではオウムを飼っている家庭が多いとのこと。このオウムは牧場で買っている1羽。