中ノ川七ツ釜・鬼ノ窓沢

 1週間前に中ノ沢本谷を遡行し大平まで行った。入渓からすぐにゴルジュが続いて、F1とF2は高巻いてしまいF2の姿は見ることがなかった。この中ノ川を遡行していくと七ツ釜に出る。七つの滝と釜が続くのだ。また七ツ釜の手前右岸からは鬼ノ窓沢が入り込み、鬼ノ窓へ突き上げている。非常に興味深い。ならば行くしかない!ということで今度はテントを背負っての遡行を楽しんだ。

 大平までは釜無川と中ノ川の二俣から延びる尾根を登りあげた。約1時間で林道に出た。林道を利用しての鬼ノ窓沢の対岸である左岸にテントを設営。丁度堰堤の陰になるところにいい場所が確保できた。
 第1日目である。
 まず七ツ釜から攻める。テント設営後さらに林道を利用し最終堰堤が終わったところから入渓した。今回は釣り竿も用意してもらった。きれいな淵がいくつもあり、私にもわかる魚影が見えた。釣り糸を下すとすぐに25センチぐらいのイワナが!あ~お初の体験である。今夜が楽しみ。
 中ノ川本谷を遡行していくときれいなナメ滝が続いている。巻いたり滝を登ったりしているうちに、七ツ釜の一つ目に到着した。滝も釜も思っていたより大きくない。登れそうな滝の水際や水流を登ったり高巻いたりして七ツ釜を楽しんだ。
 途中木に引っ掛けておいたイワナを回収しテントに戻る。薪はたくさん。今夜も楽しめるぞ!イワナを処理し焚火のそばであぶるようにセットしてもらった。これも新鮮。
 それぞれに持ち寄った食材にイワナの塩焼きが加わり、宴会はえらい盛り上がり、第1日目は終了した。

 気持ちのいい朝を迎える。
 一晩中月明りで明るかったが、その月がまだ出ていた。今日もいい天気が保証されている。
 目の前から入渓できるので、沢支度を整えて中ノ川から鬼ノ窓沢へ進んだ。入り口はショボいと思っていたが、何の、何の。出会いからすぐにナメ滝が現れた。 
 お~楽しめそう!
 ゴルジュが出てきたりしてどんどん進んでいくと、素晴らしい10mの滝が出てきた。
 これは直登無理。左岸を高巻いて落ち口に。これは素晴らしかった。上が2段になっていて、落ち口は大きな釜であった。その釜からあふれ出る水が10mの滝になっているのだ。その釜は大きくはないがすごく深そうであった。

 この沢もほとんどがナメ滝。直登したり巻いたりしていくと二俣に出た。本流と思われる右俣に進む。最後の二俣は左に入らなくてはならないのだが、その二俣が分からない。
 大岩山よりの稜線に出てから、尾根を鬼ノ窓まで歩いた。鬼ノ窓の北に2109mのピークがある。せっかクくなのでそのピーク目指して登りあげた。
 正面に編笠山や鋸岳が素晴らしい。甲斐駒ヶ岳は雲の中。
 いつもの儀式をして、鬼の窓沢を下降した。

 

2017年9月9日~10日 ルート図
中ノ川七ツ釜・鬼の窓沢

 

釜無川や戸台川流域に咲く秋の花。
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釜無林道からの今日の編笠山。
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林道を1.5時間進むと、釜無川本谷と中ノ川本谷の二俣に出る。1週間前は、この中ノ川本谷を遡行して大平に出たが、今日は、ここから始まる尾根を利用して大平まで。
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二俣にある尾根のとりつき地点。これは正解であった。大平まで2時間弱で到着した。
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クモキリソウ
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大平でテントを設営してから、中ノ川本谷に入渓。七ツ釜を目指す。入渓地点。この先で釣り糸を下したら、立派なイワナが釣れた。びっくり!
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小滝がしばらく続く。直登できて楽しい。
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この滝は右岸を行った。
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きれいなナメが続く。
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ダイモンジソウ
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きれいな淵と水。癒される。
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七ツ釜の最初の滝に到着。ここから先、七つの滝と釜が続くのだ。
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思っていたより大きくない滝が続く。
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釜も大小様々。そしてとても美しい。
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直登してここでお終い。
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コウゾリナ
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釣り上げたイワナ。エラに細い枝を通して持っていく。
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組んだやぐらにイワナをひっかけ、焚火の遠火で焼いた。
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こんなことあろうかとアルミホイルを持ってきた。正解!
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静かに日は暮れた。
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2日目の朝。対岸に鬼ノ窓沢の出会い。
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鬼ノ窓沢へ入る。
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すぐに滝が出てきた。
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トリカブト
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いくつかナメ滝を超えたら現れた10mの滝。ここは直登無理。右岸を高巻く。
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落ち口に降りたら、滝は2段になっていて、小さな釜からあふれる水が10mの滝になっていた。釜は深くきれいだ。
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ナメ滝が続く。
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ナメは緊張するが、直登できるところは直登。
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登りあげて緊張がゆるむ。
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鬼ノ窓に到着した。出会いから約3時間。
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2109mピークに登りあげる。いつもの儀式。ここまで来る人はいないだろう。
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素晴らしい姿。編笠山と鋸岳。
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甲斐駒ヶ岳は雲がかかっていた。
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鬼ノ窓に戻り、鬼の窓沢を下降する。ここは鬼ノ窓沢の源頭。
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秋だ。ススキがたくさん出始めた。
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