1週間前に正沢川本谷を遡行して西駒山荘に泊まった。その際に、小屋の管理人から「小黒川もいいよ」と聞いた。その一言で、次の沢登り先が決定し、今回は小黒川将棋頭沢にした。
小黒川本谷は2日間日程が取れる時まで保留。その時にも西駒山荘に朱博して、小屋の管理人とゆっくりと語り合いたいから。
日本登山体系を参考に入渓した。桂
小場から信大道を進んでいく。大きな堰堤に取り付けられている階段を下り河原に出る。しばらく登山靴のまま小黒川を遡行していくが、左岸に信大小屋の見えるところで入渓した。
しばらく行くと2段9mの滝が現れる。難なく越し、やがてマナイタダラ沢との二俣。右が本流。
すぐにゴルジュになり2つ目の滝は右岸から巻いた。これは強烈。途中にハーケンが2個打たれており、ノーザイルで登りあげたから緊張だった。
いよいよ将棋頭沢との二俣。
将棋頭沢は左。日本登山体系によると「ほとんどの滝が直登でき、最後の藪漕ぎもあまり労力のいらない」とあるが、3つの滝は大巻を強いられた。
二俣を左に進んだところでナメ滝が連続している。
5mほどの小さなナメ滝を登りあげら最中に、あ~ということが!なぜこうなったかは分からないが滑り出したら止まらない。5m下まで落ち、ザックがクッションとなって止まった。ふ~。お尻をぶつけただけでなんともない。またこのザックに助けられた・・。
気を取り直して遡行を続ける。
快適に直登できる滝もあれば、ホールドスタンスが豊富でも滑っていて緊張を強いられる滝も多い。
やがて両岸がザレとなり途中から左の尾根に取り付いた。藪漕ぎ?ここも一人前にありました。権現ヅルネに飛びだし、2分歩いて将棋の頭へ到着。
1週間目に来た時と何ら変わっていない。
西駒山荘の管理人と立ち話をして、一気に桂小場まで下った。約10時間の行程だった。
ゴルジュに入る。左から巻いたら、残地ハーケンがあり、ノーザイルで緊張した。無事通過。高巻で沢身に戻った。
ここは直登無理で、左岸から高巻いた。この高巻が半端じゃない。
多段の滝。登れそうなので取り付いたら、すごく滑っていて怖かった。
最後(?)の滝。右から登り中段で左へトラバース。なかなか快適でした。
やっぱり藪漕ぎ。這松のないところを狙って稜線を目指す。藪の中のツマトリソウ。ホッとする。
眼下に見える西駒山荘まで下った。管理人が待っていてくれた。小黒川本谷を遡行してきたときには宿泊する約束で見送ってもらった。
花の写真を撮りながら信大ルートを下り、丹生健地点の信大小屋まで戻ってきた。あと僅かだ。