1月4日(水)
テヘランを早朝のフライトで飛び出し、エスファハーンへ移動した。
たった1時間のフライトであるが、搭乗するまでに非常に多くの人に手伝ってもらった。
数字は世界共通であると思っていたが、イランの数字表記はすべてイラン数字(?)。だから全く分からない。何人もの人に搭乗口が表示されるディスプレイを確認してもらった。何人もの人というのは、搭乗予定時間になっても表示されないのだ。
そういえばイランの国内線は遅れることが多いと聞いていたっけ。
表示されるまで、何人の人に確認してもらったことか・・・。でもみんな親切。最後には同じ飛行機に乗る人に出会い、搭乗開始になった時に声をかけてもらった。
こうしたストレスと心温まる優しさでやってきたエスファハーン。思っていた通り素晴らしいところだ。
まずは世界遺産になっているエマーム広場へ。この広場を囲む建造物も世界遺産になっているのだ。
広場の南西の通路から入った。すると右手に現れるマスジュデ・エマーム。イスラーム革命前は「王の寺院」と呼ばれていた壮大な寺院。世界遺産である。
広場に面したエイヴァーン。
入口の上のモザイク文様。モザイクで、上段にはアッパース大帝の名と完成年が、下段には建造者の名が記されているらしい。
中庭に出ると45度ななめ奥にメッカの方向を向いて構えているエイヴァーン。この奥に中央礼拝堂がある。
天井ドーム。7色の彩色タイルで覆われている。細やかなデザインだ。
中庭から中央礼拝堂を背にして広場方面を見ると、奥のメナーレが、45度に折れているのが分かる。
もうこれだけでも、美しさに心がしびれてしまった。まだまだスタートしたばかり。
次に回廊の内側を進んで、マスジュデ・シェイフ・ロトゥフォッラーに。世界遺産。アッパー1世がレバノンの著名な説教師、シェイフ・ロトゥフォッラーを迎えるために造られた。
小さな彩色タイルをモザイク状に並べていろいろな柄をつくっている。
マスジュデ・シェイフ・ロトゥフォッラーの向かい側には、アーリー・ガーフ宮殿(世界遺産)がある。これは「壮大な門」を意味する摩天楼だ。
イランで最初の高層建築。バルコニーは18本の柱と池がある。現在は修復中でちょっと残念。
音楽鑑賞室があった。この部屋の天井部分の装飾的な穴は、演奏の際に余分な音を効果的に吸収し、美しい演奏を楽しむために計算されて開けられたものという。漆喰で造られている。
今日も歩く、歩く。エマーム広場のガイサリーイェ門。この門先にはバーザールがある。
バーザールの中を通っていくと、店の前に立っているオーナーたちが口々に「Hello!」「こんにちは」などと声をかけてくれた。
ビックリしたのは、日本に行ったことはないとのことだが、みんな日本語が上手なのだ。すごい親日派。挨拶を交わしながら店の人と話をしたりしてバーザールを抜け、目指したのはマスジェデ・ジャーメ。世界遺産だ。
マスジェデ・ジャーメはイランの寺院建築の集大成と言われている。
入口を入ってすぐ左に礼拝堂がある。低い天井を何本もの柱が支えている。
このメナーレを入ると奥にメフラーフ(メッカの方向を示す壁のくぼみ)があった。
北側の礼拝堂内にあったメフラーブとメンバル(階段状の説教壇)。コーランの文句や唐草模様をあしらっており、エスファハーン随一の美術品。
まだまだ時間はある。
早朝のフライトのため少々寝不足ではあったが、回れるだけまわりたい。ならばホテルの近くのシャヒード・ラジャーイー公園内にあるハシュト・ベヘシュト宮殿へ。
「ハシュト・ベヘシュト」とは「八角宮」の意味だそうだ。
ハシュト・ベヘシュト宮殿。クローズのところを特別に入れてもらった。
これで今日1日の行動は終了。
そうそう昼食は、地元の人だけがいくバーザールの裏通りのレストランに入った。英語ダメ、もちろん日本語ダメのレストランであったが、写真メニューがあったから助かった。
ケバブ(ハンバーグのようなもの)と豆とひき肉のスープそしてライスを食べた。う~ん満足でした。