ドーモさん兄弟からしてもらった親切は、忘れることがないだろう。
観光が終わりホテルへ直帰する予定だったのを、事情を話して空港へ行ってもらった。
なぜなら約束してくれたホテルは、結果的に何もやってなかったことが分かったのだ。今日中に荷物が届かないと、完全に荷物に会えなくなってしまう可能性がある。翌日には、リオデジャネイロに移動するからだ。
空港へ行ったら荷物は発見され、翌日にサンタクルスに届くという。
「絶対に困る。翌日9時のフライトでサンパウロへ向かうから何とかしてもらわないと。」
ドーモさんも間に入ってくれた。
そして夜の7時に空港へ届く手配をしてもらった。荷物が届いたら空港からドーモさんに連絡をもらい、そのあとドーモさんが一緒に空港へ行ってくれるという。
7時までが長かった。また手違いがあったらどうしようか・・・などと考えたらきりがない。こういうときって気持ちが落ち着かないものだ。
7時過ぎ。ドーモさんは一緒に空港へ行ってくれた。そして、そして・・・。
やっと荷物を手にすることができた。
ドーモさん兄弟に感謝だ。反面ホテルは口ばかりで何もしてくれなかった。ドーモさん兄弟が居なかったらどうなっていたか分からない。
損得なしで二人は動いてくれた。ここで助けてもらったドーモさん兄弟の暖かさに、感動だった。
スーツケースを手にしてホテルまで送ってくれた後、ドーモさん兄弟は爽やかに別れを告げて去っていった。
安心して過ごしたサンタクルスの2日目の夜であり、ラパスに暮らす女性やサンタクルスでガイドをしているドーモさん兄弟の押し付けでない親切心を抱いて9月16日にリオデジャネイロに到着した。