連休中に計画した剱岳北方稜線縦走は強風のために取りやめなければならなかった。
残雪期を利用してのテン泊山行は時季が限られるだけに残念である。しかし稜線を歩き続けるコースでは取りやめも仕方がない。
そこで日帰り山行で強風でもあまり危険でないところ・・・を探した。
妙高山の外輪山にあたる三田原山である。
この山は妙高を見上げるたびに気になっていたし、以前に黒沢岳に登った時にもいつかは足を踏み入れたいと思っていた山であった。
南川金一氏は、妙高国際スキー場からまず赤倉山に登りその後西の三田原山を目指している。
今年は雪が少なくスキー場は雪が全くないので、黒沢岳手前の富士見平から黒沢湿原に下り湿原から直に三田原山ピークを目指すことにした。
富士見平までは火打山へ登山する人たちの一緒のコースになる。さすが人気の山で結構人が多い。富士見平までは何の苦労もなく進むことが出来た。
そこから他の登山者たちとはお別れだ。
ピッケルを手に黒沢湿原まで一気に下った。あっという間である。もちろん黒沢湿原は雪の下。昨夏に黒沢を遡行して源頭まで上がってきた時点に立った。そこから三田原山を目指して歩きやすそうな斜面を登って行く。
時々強風にあおられながらの登りであった。青空が広がったかと思うと雲に覆われたり、雪が降りだしたりとめまぐるしく天気が変わる。高度を稼ぐにつれ火打山や焼山が見えてくるが、焼山の噴煙なのか雲なのかは区別がつかないくらいに噴煙が多いし、また雲にも囲まれたりする。火打山に登っている人たちはかなりの強風との戦いだろう。(この日強風のため火打山のピークに立てなかった人が多かった。)
三田原山の山頂は南北に広い。一番高い地点をピークとした。妙高山の意外な姿が現れた。
同じ姿を南川氏も見たかと思うと嬉しかった。
眼下に広がる黒沢湿原。一気に黒沢湿原に降り立ち登りやすそうな斜面を選んで進む。
振り返れば容雅山。あの山頂に立った時の喜びも思い出す。雪が全くない・・・し。
ピークより神奈山(右)と大倉山。時間があれば稜線上に大倉山まで登っておきたかったが、強風のために断念。
富士見平に戻ってこんなに綺麗に姿を現した。右から火打山、影火打、焼山。