こんなことってあるんだ!
今の私の山登りは「山頂渉猟」を出版している南川金一氏を追いかけている。勝手に「南川教」の信者になり、南川氏ほどではないが人のいかない山を楽しんでいる。南川氏の登った山の頂きに立った時に、南川氏の「山頂渉猟」に書かれている記述にも酔っていた。
いつしか南川氏にはお会いしてみたいと思っていた。日本山岳会のメンバーであることだけは知っていたから、名簿で連絡先を確認して・・・なんて思いながらも、ちょっと勇気がいるのでそのままになっていたのだ。
こんなことってあるんだ!は、なんと南川氏から電話を頂いたのだ。
も~うビックリ。そして一瞬時間が止まった気がした。
気が付いたら夢中で山の話をしていた。南川氏の山に寄せる想いもお聴きし、「山頂渉猟」や「続・山頂渉猟」に書かれている文体や想いと正に同じ(当り前だろうけれど)なんて感激してしまった。
「続・山頂渉猟」は昨年に南川氏が出版した「知られざる山・道なき山の記録」本である。
ネットでそうした山を検索していたら、このページに出会ったとのこと。なかなか私の正体が分からなかったが、あることで探し当てることが出来たという。この「続・山頂渉猟」を送ろうかと思って連絡をくれたとのことだ。
南川教の私は、もちろん購入済みである。南川氏からの連絡が本当に嬉しかった。
南川氏は言う。『私の本はすごく地味で限られた人しか手に取らないだろう。』と。
そうかもしれない。しかし手に取る人にとっては、「山頂渉猟」「続・山頂渉猟」も宝物なのだ。宝石よりももっと輝いているのだ。
大先輩の南川氏の「続・山頂渉猟」には次の言葉が書かれている。
『誰しも5年後、10年後の自分の姿は読めない。何歳まで自分の山登りができるのか、それは他人には分からないことであり、その答えは自分が出さなければならない。本書に掲載した山は、この10年ほどの間に登ったものがほとんどであるが、いつもそのことを自分に問いながらの山登りだった。』
来週は、天気の日を狙って今は松本市になった旧奈川村の山に入るとのこと。
いつか南川氏に同行させてもらえる日が来るといい・・・と密かに私は願っている。