今年初の山歩きは、以前から気になっていた裏妙義のある場所。
昭文社の地図を広げると、御殿のすぐそばにある軍艦岩という表記が目を引く。しかし国土地理院の地図には載っていない。
「藪岩魂」の打田鍈一さんに偶然お会いした時にお聞きしたがご存じなかった。
探すきかない!行くしかない!
国民宿舎から見上げてもどの岩が軍艦岩なのかよく分からないが、御殿の位置から多分それが軍艦岩だろうと見当をつけて歩き出した。
遊歩道を約15分ぐらい歩き途中から尾根に取り付く。ここからは大体の方向を目視しながら歩いていくのだ。
尾根を詰めるとデ~ンと構えた岩峰が出現した。
国民宿舎からは全く分からない岩峰。これだからワクワクするのだ。
ここを左に回り込んでいく。
すると一つの大きな沢に出た。涸れ沢である。この沢の左岩峰は、国民宿舎から見て御殿の左に存していた岩稜のようだ。この沢を詰め、取り付きしやすそうなところからこの岩稜に乗り上げるか・・・と先に進んでいく。
すごく歩きやすい。ところどころけもの道が出来ていたりもする。左岸の尾根がだいぶ低くなってきたので、とりあえずそっちの尾根に先に乗り上げた。
その尾根の先端まで行ってみると・・・!
何と丁須ノ頭ミニミニ版がそこに存していた。愉快、実に愉快だ。そこからふと南を見ると、えっもしかしたらあそこが軍艦岩?と思われる岩がある。一つか二つ南の尾根だ。
トラバースしながらそこへ行ってみるしかない!
結果的には、その岩稜には行けなかった。どうも独立した岩稜らしい。見通しが悪くよく分からないのだ。残念。
この日の後半は、沢に戻りはるか遠くに見える鞍部まで行ってみることにした。
上に行くにつれ急登だ。そしてわっと飛び出したところは以外にも狭く向こう側へはまた沢が切れ落ちていた。ここは両側が岩稜で切り立っており、左右どちらも取り付くことが出来なかった。
懸垂下降で登ってきたルートを下降した。
その沢をそのまま下降し、やがて篭沢に出た。
ここまでくれば道迷いはない。見通しのきくところで、歩いてきたルートを確認してビックリした。
最初は言葉が出なかった。
なんと御殿のギャップまで詰めたらしい。すぐその横には御殿の風穴があり、それを見たら笑いが止まらなかった。
軍艦岩と思われる。しかし行きつくことはできなかった。別ルートを探すしかない。