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2018年 7月8日
長野県経営大学講演会(長野県経営者協会主催)で、弁護士久保利英明先生が講師として「事例に学ぶ最新の不祥事対応」という演題での講話をいただいた。
ポイントは、『経営管理に企業規模の大小は無関係。不祥事を未然に防ぐには誠実がすべて。内部統制システムが大事。』ということ。
最初に久保利先生が言われたこと。株主が主権者であり、株主が社長を選任して社長を通して会社を経営しているということを忘れてはならない。
最近の不祥事の事例をもとに、なぜ不祥事が起きたか、何が欠けていたかを具体的にお話しいただき非常に興味深く、また考えさせられた。
内部通報制度が利用されず、機能せず、外部への告発が頻発なのはなぜか・・・?原因は次の通り。
1 匿名であっても犯人探しが始まる。
2 面倒だ、と事実調査をせずに通報事実を頭から否定される。
3 現場の同僚も上司も「余計なことをしてくれた」と取り合わず、握りつぶす。
4 トップからの感謝も昇進・昇給もないどころか左遷までされる。
5 それなら内部通報などするものか。
6 いっそ、監督官庁やメディアなど外部告発してやろう。
7 トップは何が起きたか知らないまま「裸の王様」になる。
8 情報を得た監督官庁は立ち入り調査をするが、事実を知らないから説明は要領を得ない。
内部通報制度は砂金探しと一緒であるという久保利先生の言葉。各企業は内部通報制度を見直しする必要があるだろう。 |
08:33, Sunday, Jul 08, 2018 ¦ 固定リンク
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