9月が終わる。1日1日が早いが、その分仕事もかなりのスピードでこなしていかなくてはならない。
民事調停も次回期日は約1か月後になることが多い。
当事者にとってみると1日でも早く解決したと思うだろうが、諸事情である程度の期間が空いてしまう。調停は裁判と違って非公開であるし、話し合いで解決していく。
S裁判官が当事者におっしゃった。
「自分が相手の立場だったらどう感じ、どう考えるか。怒りを持ち続けるのでなく、将来のことを考えて解決していくことが大事。」
S裁判官のこの一言で、怒りで上げていた手をそっと下ろすことが出来た当事者。冷静に、今後自分がどのようにしていきたいかを考え始めた当事者。
そうした当事者間の調整をしながら、もう1回この調停は続行された。 |