今日2件の相続税の申告書を提出する。
関係資料を添付した厚い申告書に署名をしたときに、この約10ヶ月間のことを思った。
被相続人と生前かわした言葉を思い出しながら粛々と進めた仕事。
多くの相続人たちの協力を得て、細かいことまでいくつもの確認をしたこと。
相続人全員に集まってもらって、内容を説明した時にも「遺産争続」は全くなかった。
いつも思うのは、相続税の申告書は被相続人の集大成の出来物の最後のものということ。
それが相続人の思いによって、いろんな色に変わるのだ。
一人の人の人生に最後まで関わらせてもらえることが出来るのは、苦労な面もあるが喜びでもある。
そして被相続人は心豊かな人生を過ごしたことであろうというのも、私の心に感じてくる。少なくとも事務所に依頼される相続はそういった人生を垣間見ている。
調停での遺産相続はなかなか難しい。 |