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2016年11月25日
長野優法会の研修会が開催された。
この時季の研修会では、長野税務署長の講演がある。毎回楽しみにしている研修会の一つである。
増田順一税務署長の演題は『税務に関するコーポレートガバナンス』。
非常に面白い切り口でお話を頂き、改めてコーポレートガバナンスと税務について考えるきっかけになった。
まずこんな質問から始まった。
「合理的な経済人なら、いかなる方法を取っても利益を得ようと知るのは当然であり、たとえルールを破っても多額の利益をもたらせば、株主等からも批判されないはずである。税のルールについても同様であり、税はビジネスのコストに過ぎず、コストを下げようとする努力が脱税や租税回避といわれることは極めて遺憾である」
という意見に対して皆さんはどう考えるか?
コーポレートガバナンスが不十分である場合の税務リスクを、実例でも説明してもらい、更には第2の質問。
「ルールを守らせるためには、ルールを守ることによるインセンティブを与える方法やルールを破った場合にペナルティを科す方法などが考えられる。税のルールを守らせるためには、どのような方法が良いと考えるか。その理由も述べなさい。」
この質問は、税のルールだけでなく、あらゆるルールについてどのような方法がいいかを考えるきっかけになると思った。
企業を育てる、社員を育てる、高い志を持つ経営者にとって、「育てる」という責任は、ペナルティばかりを科していたら全うできないのではないか・・・。
「税のルール」についてもどちらがいいのか再検討するきっかけになった。
長野優法会の加藤会長のあいさつ
増田税務署長の講演。
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05:12, Friday, Nov 25, 2016 ¦ 固定リンク
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