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2014年 5月24日
信頼関係は、積み重ねでできていくものだと思う。
そしてその信頼関係のもとに、すべてを任せられた立場に立った時の責任は重く、また嬉しいものだ。
今年に入って何人かの人たちからそんな依頼が続いた。
3年ぐらい前からいろんなことで相談に来ているHさん。ちょっと期間が空き久しぶりに事務所にやってきたHさんは、自筆遺言書を残したいということだった。
早くに妻を亡くし、3年前に長男を亡くしたことで事務所に足を運ぶようになった。二男は都会に住んでいるので、Hさんは今、ケアハウスで生活をしている。
Hさんは言う。
「遺言執行者には先生になってもらいたい。そして遺言書は先生に預かってもらいたい。全てをお任せしておきたい。息子には、私に何かあったらすぐ先生に連絡するように伝えてある。」
Hさんはこの遺言書のほかに、エンディングノートにいろんなことの整理と自分の気持ちもしたためたそうだ。
人間だれもが迎える終末。その準備をするHさんの気持ちを理解できる年代に自分も入ってきた。
「よろしくお願いします。」と頭を下げるHさんの気持ちを思うと涙が止まらなかった。託された責任も重く受け止めている。
ツバメ尾根のヒメアオキ
オオカメノキ
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06:33, Saturday, May 24, 2014 ¦ 固定リンク
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