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2017年 1月24日
約10ヶ月かかって仕上げた相続税の申告書。
相続人は5人いて全国に散らばり、東京まで申告書の署名をもらいにいったりと、結構動き回った仕事であった。そして申告期限の3日前に提出した。
その日の夜も事務所で残業をしていた。
抱えている仕事は多いし、相続税の申告期限が迫っているのが3件もある。
その日に提出した申告書のことは、もう頭になかった。
夜かかってきた電話。もう〜ビックリであったし、提出した申告書の内容が一気によみがえったのだ。
相続人のSさんが亡くなったという。
この申告では中心となる人物であった。高齢ではあったがお元気で、ご自分の考えもしっかりと持っていらした。突然の逝去で家族の方も戸惑っている。
告別式はたくさんのお花に囲まれて、盛大に執り行われた。遺影は少し若いときの穏やかな表情をしたSさんらしいものだった。
実はSさんが亡くなったのは、相続税の申告書を提出した前夜。その提出ってどうなるんだろう。相続税の納税は済んでいた。
そして相続で取得した不動産には、Sさんは1度も足を向けることがなかった・・・。 |
05:16, Tuesday, Jan 24, 2017 ¦ 固定リンク
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