|
2014年 7月23日
間もなく税理士国家試験日がやってくる。受験生は追込みだろう。
ふと自分が税理士試験に向けて勉強していた時のことを思い出した。今までで、あの時ほど勉強した時はなかった。
今でも勉強は欠かせないが、朝から夜寝るまで試験勉強に没頭したのは税理士試験を目指していた時だ。
短期集中で勉強し、3年で合格することができたが、最後まで「相続税法」は苦手意識があった。
「相続税法」は3年目にして初めて勉強受験し合格した。合格するとは思っていなかったので、すごく嬉しかった。
税理士試験合格者が地元紙に掲載され、今でもその切り抜きを目に付くところにはさんである。
そういえば「税理士試験合格証」なるものは、どこへやったっけ?
税理士登録をして開業して、戸惑ったのは、試験勉強でやってきたことと実務が違うことだ。そしてやっぱり、経験がものをいう。
まもなく申告期限の来るT家の相続税。
相続人の配偶者であるTさんは、遺産の額にびっくりしている。自分が思っていた金額の1.5倍ぐらいになったからだ。家族名義預金が多かったのだ。
「相続税法」の勉強をしているときに、家族名義の預金のことなんて何も教えてもらわなかった・・・と思う。
生命保険契約の評価の仕方は教わったが、その契約の保険料負担者が契約者でない被相続人である場合には、相続税の対象になるなんて教えてもらわなかった・・・と思う。
相続の仕事を手掛けるうちに、相続税の申告のコツを習得した。これはやっぱり経験だ。教えてもらっても実際にやってみないとわからないものだ。
試験勉強をしているときには苦手だった相続税法。今ではたくさんの仕事をするようになり、セミナーの講師を引き受けるようにもなった。
実に、実に、試験勉強と実務は違うものと改めて感じている。
庭に咲いたハクサンフウロ
|
05:11, Wednesday, Jul 23, 2014 ¦ 固定リンク
|
|