何人かの任意後見監督人を引き受けているが、被後見人のWさんが亡くなった。
今、裁判所へ提出するWさんの後見監督事務報告書を作成している。
任意後見人をしていたのは、NPO法人のL。半年に1度、後見事務報告書をもらっていたが、LのWさんに対する後見人としての働きに頭が下がる。
そして報告書を読んでいると、Wさんの晩年は、こうして大勢の人の手で守られ、幸せだったと思う。
任意後見監督人として、私はWさんの人生のほんの少ししか関わらなかったが、ほんの少しでも関われたことに感謝だ。
間もなくWさんの後見監督は終了する。何年ものWさんに関する報告書の綴りが、やがては事務所の書庫奥深くにしまわれる。
Wさんの終末を想いながら、書類を整えている最中である。 |