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2017年 8月1日
今手掛けている相続の相続人が、被相続人である父親の日記帳を見つけた。
約30冊のノートに、細かい字で毎日の出来事をつづってあった。
その一部を、訳あって見せてもらったが、そこには生前の被相続人の周りを気遣う人柄が現れていた。自分のことは後回しにしても、妻や子供たちはもちろん兄弟たちにまで、経済面においても支えてきたことが、その日記帳には書かれていたのだ。
その日のちょっとした出来事も、私には心打つものが多かった。だからその日記帳を手にした相続人は、もっと深いものが心に刻まれたと思う。
相続人の2人は言う。
「自分たちの気持ちを整理するためにも、父が残した日記のすべてに目を通したい。もう少し時間をください。」
相続は、財産を引き継ぐだけでなく故人の想いを引き継ぐことでもある。目に見える財産を引き継ぐより時間がかかるかもしれない。でも相続人にとって大切なことは、一緒になって見守っていく必要があるのだ。
申告書を作成して終わり!ではない部分を、私は大切にしていきたい。 |
05:33, Tuesday, Aug 01, 2017 ¦ 固定リンク
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