被後見人のWさんが亡くなった。後見人はNPO法人である。任意後見契約をして長い間Wさんを見守ってきた。 私は10年近く任意後見監督人をやって来たのだ。毎月後見にからくる報告書を確認し、1年に1度裁判所に後見監督事務報告書を提出していた。つい1週間前にも裁判所に提出したばかりである。
直近の任意後見人の報告書にも、「高齢でありいつ何があってもおかしくない状態であるだけに、Wさんができるだけ快適に生活できるよう見守っていきたい」との記載があった。
任意後見人は、手厚くWさんを見守ってきた。 月に何回か、施設に入所しているWさんを訪問し、話し相手になってきた。Wさんの通院にも付き添っていた。そうしたサポートの様子を毎月後見監督人である私に報告してくれた。 私はもっと続くものと思っていた。
Wさんはもういない。任意後見人に敬意を表す。
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