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Sさんが亡くなって1年になろうとしている。間もなく春がやってくる。 今生きている人たちは1年の歳を重ねたが、Sさんはそのまま。残された人たちの心には、今もSさんのことが沢山残っている。
Sさん夫婦とは30年以上のお付き合いだ。仕事上の関係から始まったが、年数を重ねるうちに仕事だけでない、お互いの心の琴線に触れる出来事も一緒に経験してきた。 特にSさんの妻の和子さんとは、女性同士のつながりが年々深まっていく関係が今も続いている。
Sさんの1周忌が執り行われた。大勢のSさんを偲ぶ方たちが参列し、Sさんの思い出をみんなで語り合った。 Sさんの長男の言葉。 「祖父母や父から受け継いで今の自分たちがある。それを大切にしていきたい。」Sさんの父親の33回忌と母親の17回忌の法要も一緒に執り行われたのだ。
Sさんの人生が、そのまま家族に残されている。そして少しでもSさんの人生に関わった人たちは、キラッとしたものをSさんからもらった。 みんなそれを大切にしている。大切にしている人たちが集まった法要は、心に残るものだった。
1年後の今、またオオイヌノフグリが咲いている。
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06:22, Monday, Mar 07, 2016 ¦ 固定リンク
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