今まで登った登山道のない山では、この硫黄岳は一番大変だったかもしれない。 藪漕ぎもすごかったが、何より神経を使った。特に下山は、いつもながらとはいえ複雑な尾根が入り組んで、地形を読み取るのに苦労した。 6時近く、暗くなる直前にテントが見えたときにはホッとした。
この日の12時間に及ぶ山行も充実したものとなった。 硫黄岳の山頂から見た槍ヶ岳に深い感動を覚え、私はその姿を見ながらオカリナを演奏した。 山頂に赤テープを付けるのを忘れたことが心残りである。
硫黄岳の前衛峰
森林限界を抜けたら槍ヶ岳が現れた。
槍ヶ岳の子槍、孫槍、ひ孫槍までよく見える。
硫黄尾根の稜線に飛び出したらピナクルが。これまた感動。ワクワクする。
北鎌尾根から槍ヶ岳。硫黄尾根からはこのように見えるんだ。
13:30山頂に立った。途中ハプニングがあり1時間ロスし7,5時間かかった。山頂は何もなく平。三角点を探したが見つからなかった。
表銀座コースの稜線
北鎌尾根から槍ヶ岳
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