予備日を1日確保しておいた山行は、帰宅してからの喜びが沸々とわいてきている。
千丈沢を下り、沢靴で何度も渡渉した初日。 往復12時間かけて目的の硫黄岳に登頂した2日目。 ヘロヘロになりながら千丈沢を遡行し、途中千天の出合からやってきた若者と一緒になり、千丈乗越で手を振りあって別れた後、槍平でテントを張った3日目。 そして今日下山し帰宅した。
まさに体力、気力の勝負だった。
無積雪期にこの北アルプスの硫黄岳に登る人は数えるほどだ。記録を調べても3件ぐらいしか出てこない。 本来は積雪期に湯俣から硫黄尾根を登ってピークに立つらしい。それもエキスパートの登山家たちだ。
私はどうしても雪のない時にピークに立ちたかった。難易度はどうだろうか。 ルーファイと藪漕ぎに苦しめられただけに、平坦なピークから見た槍ヶ岳から北鎌尾根の稜線は感動だった。
2012年の夏から意識していた竹村新道からの登山道のない硫黄岳。ついに登頂できた!
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