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地図に登山道のついていない山の一つの白岩岳。 南アルプスの入笠山〜釜無山から続く稜線にある2000メートルを超える山だ。
入笠山〜釜無山縦走の時に白岩山まで足を延ばせなかったのが残念で、その心残りを充足するために戸台の奥の小黒川から入山した。
小黒川の渡渉を覚悟していたが、丸木橋が架かっていて助かった。 橋のすぐ近くには、クリンソウが咲いていてヒッソリした中にも華やぎがあって嬉しかった。もう残雪のない山は、花の山に移っている。 これからは花も十分楽しめる季節だ。ちょっと雪が恋しいが・・・。
丸木橋を渡ると、廃屋になった営林署の建物が残っていた。 そこから適当に斜面に取り付く。かなりの急斜面。地図に登山道がない山とはいえ、結構マイナーな登山者が入山しているらしい。トレースがところどころしっかりしていた。 ずっと樹林帯の斜面を登っていく。 急登であるが、何の変化もなく退屈・・・。といった時に、出現したクモイコザクラ。不思議と一つの大岩だけに集中して咲いていた。 実はこのクモイコザクラに逢いたくてこの時季に白岩岳に来たのだ。山頂に到着するまでに出会ったのは、この岩だけであった。
途中釜無山からのトレースを確認し、間もなく山頂。 3時間強の山歩き。ちょっと物足りない?しかし山頂からの眺望がすばらしく、たちまち心は満たされた。 とはいってもいつもの冒険心が少し求めている。 ということで、稜線を南に進み2189メートルのピークから伸びる尾根から下ることにした。広い尾根なので頼りはGPS。地図と照らし合わせ、ポイント点を決めて下降した。
誰も歩いた気配がない。 いつもの緊張感に強いられ、でも楽しく足を運んでいると、いました!大岩にクモイコザクラ。 きっときっと、ここでのクモイコザクラに出会った人は、他にいないだろう・・・と思う。多分。 咲いていてくれて有難う。
やがて白岩谷に出て下降。小黒川の丸木橋に戻ることができた。 行くときには気が付かなかったバイカウツギが満開だった。
クリンソウが出迎えてくれた。
小黒川に架かる丸木橋。渡渉せずに助かった。
廃屋となった営林署の建物。ここから急斜面に取り付く。
退屈と思わせる頃、出現したクモイコザクラ。
稜線に出て、釜無山からのかすからトレースを確認した。すぐ白谷山の山頂だ。
白谷山の山頂には立派なプレートがあった。
正面に仙丈ヶ岳、手前は小仙丈ヶ岳。奥のピークは北岳。
正面に鋸岳(第1高点)とその手前が編笠山。左に甲斐駒ヶ岳。
中央アルプス
稜線を南に進み山頂を振り返る。
下山中に見つけたクモイコザクラ。こうして大岩に咲いているのだ。
やがて白岩谷に出た。ここを遡行して白岩岳に登るのも面白そう。
丸木橋のことろで帰りを待っていてくれたバイカウツギ。
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04:33, Monday, May 25, 2015 ¦ 固定リンク
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