被後見人のSさんが亡くなった。後見人のYさんから後見監督人の私に連絡が入ったのだ。
2週間ほど前にSさんからは、新しい家への引っ越しが終了したこと、そして早く被後見人のSさんを引き取りたいという報告を受けていた。それなのに・・・・。 「Sはやっと家に帰ってこれた。二晩だけこの新しい家ですごし荼毘にふします。」
後見人のYさんとは、約3年間のお付き合いだった。 裁判所から法定後見監督人として選任されたときに、初めてYさんと会い、それから一緒に歩んできた。被後見人のSさんを見守ってきた。3年間だったけれど、実にいろんなことがあって、裁判所への報告事項もたくさんあった。
ここで被後見人Sさんの死亡の届けを裁判所に提出し、Sさんの財産を相続人代表に引き渡したことを確認したら、後見監督人の業務は終了する。最終報告書を提出して終わりだ。 被後見人のSさんのファイルは、分厚いのが2冊になっていた。 |