遺言書を書き直したいと事務所にやってきたHさん。お預かりしているHさんの自筆遺言書は、貸金庫の中に大切にしまってある。 Hさんは今ケアハウスで生活をしていて81歳になる。何年か前に妻を亡くし、その後長男を亡くし、長男の妻と孫のことをとても心配している。
嬉しそうに見せてくれた写真。正月に長男の妻と孫と一緒に温泉へ行ってきたときの写真だ。とても楽しかったと、みんながにこにこしている写真だった。 「この写真を先生に見てもらいたくて・・・。」とHさん。涙がちょっぴり。
Hさんは、永年妻と暮らした家を処分した。少しずつ身辺整理を始めている。エンディングノートも付け始めた。エンディングノートのことも話してくれた。
Hさんは、たまに事務所にやってくるが、その度に何か胸がいっぱいになることを運んできてくれる。しっかりと今の自分を受け入れた人生を歩んでいるHさん。 現実を受け入れることって大切だ・・・と思っている。
サンチアゴ・デ・コンポステーラの旧市街
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