久しぶりの歌舞伎鑑賞だった。
1週間前にとてもいい席が取れた。税理士会上田支部の佐藤先生ご推奨の席だ。 国立劇場での上演で、演目は通し狂言「伊賀越道中双六」。 これまた佐藤先生ご贔屓の中村吉右衛門が中心人物となる唐木政右衛門を演じている。
唐木政右衛門は史実の荒木又右衛門である。 敵討ちの発端から結末までが展開しているなかで、四幕目の「三州岡崎 山田幸兵衛住家の場」(岡崎という)は44年ぶりの公演だそうだ。 ここで泣けた。 歌舞伎で涙が出たのはこれで2回目。仇討ちを成し遂げるために我が子の命を自ら犠牲にする唐木政右衛門の悲しみが浮き彫りに。
私の隣の席には和服姿の粋な年配の男性が。やはり中村吉右衛門がご贔屓らしく、しきりと「播磨屋!」と声を掛けていた。
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