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預金の履歴
 10月になった。気持ちのいい季節である。と同時に、年内に終了させなくてはならない仕事を意識し始める時でもある。

 今日申告期限の相続税の申告を2か月前に依頼された。それは忙しかった。相続人の協力もあって、その申告書は昨日に提出することができた。
 ホッとしている。

 今回の相続の手続きをする中で感じたこと。

 ある金融機関に、被相続人と相続人の預金の履歴を出してもらうように相続人から依頼してもらった。共済加入状況の一覧表も一緒に依頼してもらった。
 しかしそこからの回答は「そんなことを依頼する税理士はいない。ぼったくられているんじゃないか。」と相手にしてもらえなかったそうだ。

 そこは事務所のすぐ近くの金融機関。
 やれやれ・・・と思いながら、そこのトップに会いに行ったがあいにくの不在。次長に面会を求め、協力を要請したが、大勢のお客さんがいる中での立ち話という対応だった。

 この金融機関から発行してもらう履歴の手数料は、びっくりするぐらいに高額だ。1か月ごとの料金になるので相続人もその負担額に驚く。
 通帳が残っていればいいのだが、処分をしてしまっている場合には履歴を取得してもらうようになる。


 「通帳関係はすべて保管しておくように」とクライアントには話をしている。今回のように、飛び込みの相続人では仕方ないけれど。
 相続の仕事を進めるうえで一番困るのは、今回のように金融機関の協力を得るのが難しいことである。

 はっきり言って、その金融機関の対応により、そこのレベルが分かるのだ。それだけにそうしたところの預金はしっかりと調査の必要がある。後で嫌な思いをしないようにね。
 
05:36, Wednesday, Oct 01, 2014 ¦ 固定リンク

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