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相続が発生してOさんのお宅へ伺った。長野市ではあるが山の中。中山間地である。 長野まちづくり活動で活発な地域ではあるが、夫が亡くなってからは独りで生活するOさんは、やっぱり寂しそうだった。
Oさんの夫は体調を崩してから約半年で亡くなった。それまでは元気に地域のために活動し、周りからの信望も厚かった。 真面目で、現職をリタイアした後は地域の役員をずっと担ってきた。役員の引継が終わってこれからは夫婦で旅行などで楽しもうと思っていた矢先のことだった。
Oさんは夫がやりたいことを人生で全うしたのはよかったけれど、これから二人での時間がなくなってしまったと悲しんでいる。
運転の出来ないOさんは、買い物もバスに乗って街中へ行く。 慣れているから・・・とはいうものの、大変だと思う。たった一人の娘は、仕事の関係で長野市中心地で所帯を持って生活している。なかなか帰れないのが実情だ。
こうした環境の中で暮らしていかなくてはならないOさんに寄り添いながら、亡くなった夫の最後の後始末を一緒にさせてもらうつもりだ。 帰りがけ、私の車が角を曲がるまで手を振り続けてくれたOさんの姿は、やっぱり寂しそうだった。
レンギョウ
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05:36, Friday, Apr 11, 2014 ¦ 固定リンク
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