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Tさんが亡くなった。長い闘病生活を続けてきたTさんは、最後は静かに息を生きとったそうだ。
自分でも最後の時を感じていたのかもしれない。 亡くなる3日前に自筆遺言書を残し、翌日には公正証書の遺言書を作成した。公正証書遺言が出来上がる前にTさんの命が終わってしまうと困るから、念のために自筆で遺言書を書いた。
公正証書遺言は今日の午後出来上がる予定だった。 しかし自筆遺言書を作成した翌日に様態が変わり、急きょS公証人に駆けつけてもらった。
夕方であった。 S公証人が遺言の内容を確認する。Tさんはその時、はっきりと自分の言葉で遺言の内容を口にした。そして公正証書に署名をしたのである。 証人2名の署名も必要である。その2名が署名するときも、ベッドに起き上がって、じっとその手元を見つめていた。その姿を見て、私はTさんの深い想いを受け止めた。
公正証書遺言も私が預かった。 「Tさん、またお会いしますからね」と病室を後にしたが、Tさんとはこの時が最後になってしまった。
Tさんは自筆遺言書を残したとはいえ、その後に公正証書遺言になったことで、どんなに安心しただろう。手元にある公正証書は、S公証人の時間外の働きによってできたものだ。 S公証人には感謝だ。 |
04:55, Tuesday, Mar 18, 2014 ¦ 固定リンク
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