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個人の確定申告期で忙しいこの時期にも、いろんな相談が飛び込んでくる。 交通整理ではないが、うまく仕事のやりくりをして、希望者の相談に乗ることにしている。 中には「今日明日中にお願いしたい」とう希望者もいるが、そういう人には、夜に事務所に来てもらうことになる。
今回もまた、遺言書作成についての相談だった。
88歳になるNさんは、10年前に妻を亡くし独居生活を送っている。長男は県外で、長女は長野市から1時間ぐらいのところに住んでいる。 このような内容で遺言書を残したいが注意すべき点など書き方を指導してほしいということだった。
Nさんは今、自分のことはすべて自分でやっているそうだ。
現役退職後、妻に言われて通った男の料理教室。それが役立って買い物も料理も、だれにも頼らずに続けているとのこと。 運転だって、慎重に、まだハンドルを握っている。 悩みは腰痛。これは仕方がない。上手に付き合っていくしかない。
88歳という年齢を感じさせないNさんは、施設に入所せず自宅にずっとい続けて最後を終わらせたいと思っている。家族と生活した自宅に、深い想いがあるからだ。
Nさんのような方と向かい合った時に、自分にできることは何かをいつも問いかけられるような気がする。 遺言者は残しても、心の隙間をどう慰めたらいいのか・・・。
言葉にならないNさんの想いに、私も言葉にならない想いでじっと見守っていくしかないのだろう。 |
05:33, Tuesday, Mar 04, 2014 ¦ 固定リンク
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